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「登山大名」・「地上には空があるばかり」

2024年2月1日から2025年3月末まで日経新聞朝刊に連載された小説「登山大名」は豊後国(ぶんごのくに・大分県)岡藩の三代藩主・中川久清を主人公にした作家・諸田玲子氏の作品である。

2023年3月23日、まだ小説が始まったばかりの時に連載のことをこのブログに書き、毎日の楽しみのひとつとして欠かさず読んできた。

新聞連載小説が終わると、作者がその作品について文化欄などに読者向けの一文を書かれるのが通例で、1年2ヶ月私は熱心な読者で有っただけにこの一文を待ち望んでいたが、残念ながらいつまで待っても掲載されず諦めていた。

ところが12月に入り突然、諸田玲子氏が「登山大名」を書くに至った前後の事情などを含めて作品を振り返った一文「地上には空があるばかり」が日経新聞の最終頁・文化欄に掲載され喜んで読ませて貰った。

どうやら諸田氏はこの小説の単行本化などに時間を費やされていたらしい。

以前にも書いたが中川家の家祖は摂津国(せっつのくに・大阪府)の国人領主で、荒木村重や秀吉に仕え剛勇で聞こえた中川清秀で、有名なキリシタン大名高山右近の従兄弟であった。

また中川家関ケ原の後封じられた豊後国は、戦国大名大友宗麟(おおともそうりん)以来のキリシタン信仰の地であり、このような伏線を元に江戸時代の隠れキリシタンがこの小説の重要な背景になっている。

諸田氏は、大分県出身の母校の先輩(自身は静岡出身)をきっかけに中川久清に巡りあったそうで、小説の題になった「登山大名」の通り地元の大船山に登り続け、自らの墓も遺言でこの山に作らせたこの風変わりな、隠れキリシタンを救ったと伝わる大名を、謎解きの形で小説に膨らませていかれたようである。

諸田氏は執筆の前、謎を解くつもりで、令和5年5月この岩だらけの険しい大船山登山を決行されたそうで、登山経験も無いなかジムに通って足腰を鍛え、登山靴も買って万全を期し頂上に立つことが出来たと書かれている。

新聞の見出しの「地上には空があるばかり」はこの頂上に立った時の心もちを表した言葉で、以下の文になっている。

当日は中腹の墓所を参拝、奮起して頂上に立ったとき、私なりの謎解きはともあれ、久清公の思いを受け留められたような気がした。東には京その先に江戸、西には島原、大村、長崎、眼下の広大な土地に境界線は引かれていない。地上には空があるばかり。

◉歴史長編小説には、巡り合い、史実との出会い、構想と考察、書き続ける熱意など当然ながら不可欠であることがわかる一文であった。

◉今日の一句

 

柚湯にと谷の水汲む母の里

 

◉施設のクリスマス飾り、クリスマスイブは住んでいる施設のクリスマス食事会が有り出席させて貰った。お楽しみ抽選会は今年もハズレであった、残念。

玄関・ロビー

食堂

1階エレベーターホール

一階駐車場入口

 




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