NHKBSで放送された英・米の2019年合作映画「1917命をかけた伝令」を録画再生して漸く観終わった。
原題は「1917」でこの映画の舞台第一次世界大戦の真っ只中にある年を表している。
この映画の題は何かの折りにみた批評記事の記憶にあり高評価だった気がするが、資料をみると以下の受賞歴があるらしい。
・ゴールデングローブ賞 作品賞監督賞
・アカデミー賞 撮影賞 視覚効果賞、録音賞
・日本アカデミー賞 優秀外国作品賞
ただこの映画の監督・サム・メンデス、主演の2人 ジョージ・マッケイ、チャールズ・チャップマン共に私は初めての出会いのような気がする。
第一次世界大戦のヨーロッパ西部戦線(主にフランス一帯)で対峙するイギリス軍とドイツ軍との戦闘がベースになっている物語であり、この戦線を特徴付けたのは、歴史に刻まれた両軍が構築した長大な塹壕に依拠する戦いで、常に攻撃側が多大な犠牲を出し戦争が長引くもとになった。
映画は、ドイツ軍が英軍を誘き寄せせん滅を計画していることを航空偵察で知った英将軍が、電話線の切れた前線にいて総攻撃準備中の自軍(1600名の大隊)に攻撃の中止を命令するため2名の兵士を選抜、伝令を下令することから始まる。
内1名は地図の読み込みに堪能で伝える大隊に兄のいる兵士、もうひとりは軽い任務と思い引き受けた親しい仲の兵士である。
この2人が辿る屍体,死臭漂い、敵の狙撃兵や罠が待ち受ける危険な前線の過酷な1日の旅路を映画は見せつける。
途中大隊に兄のいる兵士が敵に刺され戦死、残されたひとりはただ使命感に駆られ更に過酷な道を進み、まさに攻撃を始めている大隊に命令書を届け任務を全うする。併せて大隊の兄に弟の最期を伝えることになる。
映画は眼を背けたくなるような場面の連続で(途中観るのを止めようかと思った)戦争の実態をあぶり出しているが、同時に伝令兵の行動を通じ人間の持つ内面の力も見せてくれている。
◉今日の一句
旅券得て地球儀廻す冬日向
◉施設介護棟の屋上、ミニバラ



