神戸・三ノ宮で吉永小百合さん主演の最新作映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」を観て来た。
たまたまTVに吉永小百合さんが出られていて、この映画のことが話題になっていたのを横で聴いていたところ、三ノ宮に新しいパスポートを取得申請に行く必要があり、旅券事務所と映画館が同じビルであることがわかり、一石二鳥を実行することになった。
誠に余談ながら、駅とビルとの間は三ノ宮地下街(サンチカ)を初めて歩いたのだが、さすが神戸というような店に目移りしながら、映画の時間待ちで入った洒落た喫茶店のコーヒーは確かに美味しかったものの、その値段の高さにビックリしてしまった。近くには普段よく行くスターバックスやドトールもあり、二極が共存していることを理解させられた。
吉永さんが演じているのは主人公登山家・田部井淳子さんで、その若き日を私にとって朝ドラ以来の出会い「のん」さん、夫役を佐藤浩市さん、その若い時代を工藤阿須加さん、主人公の年下の友人役を天海祐希さん等々といった顔ぶれが演じている。
田部井さんのエッセイ「人生、山あり"時々"谷あり」を下敷きにしているらしく、青年期から晩年まで実際の人生に沿って進行することになる。
以前2022年11月7日のこのブログで田部井さんの「私には山がある~大きな愛に包まれて」という本を読んだことを書いていて、女性初のエベレスト登頂、子育て・子供の反抗期、東北・福島のその被災高校生を富士山へ招待する活動、自身のガン闘病などは概ね理解していたが、ここに描かれた以下の点についてはストーリーの中で初めて知ることが出来てその人物像に感心している。
・田部井さんは女性達だけの登山隊を組織してエベレスト登頂へ挑み、当初の計画ではその内の2人が頂上を目指すことになっていたが、シェルパ(登山案内人)の病気で荷上げが出来ず酸素ボンベが不足し、選ばれた田部井さんがただひとりのみの登頂を余儀なくされ成功した。
この為田部井さんひとりが世間に知られもてはやされることになり、当初頂上を目指すことになっていたもうひとりや、他の隊員と軋轢が生じ会が解散、田部井さんはその事を生涯引きずることになる。
・田部井さんは余命3ヶ月とのガン宣告の後、治療を続けながら福島高校生を富士登山に誘う活動などを含む登山活動を続け、宣告後約4年を生きられた。
・これらを支えるのが夫や娘、立ち直った息子達や天海祐希さんが演じる友人などになるのだが、題名の「あなた」とはこれらの人全てを指しているのだろうか、それとも頂上を目前に諦めざるを得なかった人達も含むのだろうか。
◉世界レベルの登山活動で組織される登山隊では、大概の場合頂上を目指すのは少人数に限られる。命の危険を代償に成功すれば名誉や達成感などが手に入る。
人間の集団であればここに葛藤が生まれるのは当然であり、美談の積み重ねだけに終らずその事を赤裸々に示して教えて貰った気がしている。
◉今日の一句
毛糸編むゆとりもなくて母の手は





時折見かける白いナンテン
