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九州船旅①タグボート奮闘す!

フェリーには車と一緒に何度も乗ったが、今回は始めての客船(にっぽん丸)旅で壱岐、鹿児島、宮崎を廻って帰って来た。

本来のコースは壱岐屋久島~宮崎のコースだったが、屋久島の離着岸をサポートするタグボートが風波の影響で屋久島に到着出来そうにないとのことで、急きょ鹿児島が代替地になってしまった。屋久島は今回のメインだったので残念。

タグボート曳船(えいせん・ひきぶね)であり、私は今までエンジンを持たない船を引っ張ったりすることが主な仕事と思っていた。現に住んでいるベランダから沖の大阪湾~明石海峡間を見ると時折荷船やクレーン船などをを曳くタグボートの姿があった。

それでこの際、タグボートがどんなことをするのか、タグボートが居ないと寄港出来ないとはどういうことなのかを壱岐、鹿児島、宮崎で観察しようと思い、7階デッキで風にさらされながら写真を撮り動きを見てみた。自分なりに理解出来たことは、

・大型船(客船)は全く小回りが効かず、狭いエリアでの離着岸の微妙な動きは自力では確かに難しい。

タグボートは常に客船のエンジンに近い後部側面の決まった位置で客船と連携しながら仕事をしている。この位置が外部から客船に力を伝え、客船を損傷しない急所らしい。またこの位置が決まっているからこそ客船船長はタグボートへ指示が出せる。

タグボートは客船を、巻き取り機の付いたロープで曳いたり、自ら相手に接触して押したり、すり寄せたりして客船の動きをサポートするが、相手と接触するため全周を緩衝材の大きな古タイヤでカバーしている。

タグボートは船体に比べて明らかに大きな出力のエンジン(3000~8000馬力、港湾では200~250トンで4000馬力前後が多い)を搭載しており、高い出力で押したりした際にはスクリューで生じる渦が半端でない。

(ちなみににっぽん丸は22472トンで、10450馬力ディーゼル×2基搭載)

・一般的に船は構造上小回りは効きにくいが、タグボートはその場で回転出来るくらいの運動性能がある。不思議に思って調べてみると、360°水平方向に回転出来るプロペラ(アジマススラスター)が装備されている、すなわちプロペラに舵の機能が付いていることで納得、勉強になった。

・観察していると、着岸離岸は大型船側の推進力の加減と舵取りに対しタグボートの押す力又は引っ張る力の加減とその方向性のバランス、すなわちベクトルとベクトルの釣り合いのなかで行われていて、実際の場では両方のコミュニケーションや呼吸が大事なことがとてもよくわかる。

壱岐島郷ノ浦港右舷に着岸

待機していたタグボートが接近中

ロープを接続して体勢準備中

着岸に向け押している

離岸

近接してロープを接続

離岸に向けて曳き始め

夕日のなかで曳き作業中

本船の岸壁からの旋回離脱を曳きながらサポート

・鹿児島港(マリンポート)左舷着岸

本船着岸に向け押し始め

帰投

離岸

ロープ接続

離岸に向けバランスをとりながら曳く

本船が旋回して出港出来るよう押しながら添わせながらサポート

宮崎・細島港左舷着岸

着岸に向け方向や圧力を加減しながら押していく

離岸

ロープ接続

曳き始め

曳く方向を調整しながら本船の離岸をサポート

タグボートが本船にすり寄ることで支点となり、本船が旋回して出港することをサポートしている

神戸港(中突堤)左舷着岸

ロープ接続すると共に着岸をサポートして本船を押す

押す曳くのバランスをとりながら着岸をサポート

神戸港では本船の2階から乗り降り出来るよう搭乗口を船に接続する作業がある為か、タグボートは20分程度着岸後も位置を保って押し続けていた

◉港湾作業はまだまだ知らないことが沢山ありそうでなかなか興味深い。

鹿児島、宮崎、神戸などは港にタグボートは常駐しているようだが、屋久島のように他の港から呼び寄せる必要がある港はその不確実性で、インバウンドなどの大型船を誘致する上でひとつの課題かもしれない。

◉今日の一句

 

四阿(あずまや)に座せば小鳥の話し声

 

 

 

 

 




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