大阪八尾市から神戸市垂水区に引っ越して来て、3年以上お世話になった垂水図書館が閉鎖され9月30日に新築の図書館が開館するまで約1ヶ月間図書館とは無縁の生活になった。
それでいつもは新聞読みでお世話になっている住んでいる施設の図書室で、浜矩子(はまのりこ)著「地球経済のまわり方」ちくまプリマー新書刊を借り出し読み終えた。
この図書室には私が自費出版した「厚狭吉亭日乗」「厚狭吉亭日乗Ⅱ」も置いて貰っている。
著者の名前を見て一度読んでみようと思ったのだが、著者はマスコミにもたびたび登場していたエコノミスト、国際経済学などの専門家である。
また一度見たら忘れない紫色の髪がトレードマークで日本経済や世界経済への否定的な予言や辛口な発言例えば「アベノミクス」を「アホノミクス」と呼んだりしたことなどが印象に残っている。
この本の帯に「中学生からわかる超入門・グローバル経済」と書かれ、入門書の意味があるプリマーの名前がついている新書であるだけに、門外漢にも国際経済の一端がわかるように例え話を使うなどとして基礎的な説明が成されている。
その中のひとつで、私自身が今まで漠然と理解していたものを簡潔に記憶に残るように整理して貰い、腑に落ちたものを以下に書いておく。「アホノミクス」とは違った意味で記憶に残った。
「経済活動とは三角形で表せる。三角形の三辺を構成しているのが、成長と競争と分配という三つの要素である。成長はいいかえれば雇用創造、競争をいいかえれば強者生存、分配をいいかえれば弱者救済である」
「理想的には成長と競争と分配の三辺が同じ強度、同じ長さをもっていることが望ましくこれが経済活動の黄金の正三角形である」
「現実はこの三角形がいびつになっているのが普通で、ある時ある場所で成り立っている経済の三角形がどんな形になっているのか、それを見極めることが経済分析の重要な役割で、あまりにいびつな三角形である場合、その形を矯正するのが経済政策の役割である」
◉日本経済の現状をこの三角形に例えて考えてみると、成長の辺がもっとも短く、次に短いのが分配、やや短いのが競争と思え、個人的にみるとやはり成長を回復させることが先決のような気がする。それが出来ないならば縮小均衡しかないように思われる。
◉今日の一句
無花果を割れば現る幼き日
◉施設の庭、小さいヒマワリ





