NHKBS に「空旅中国」と云う番組があり、歴史上の事実と中国の地理を組み合わせ、空からのドローン映像を駆使し毎回のテーマに応じその地でのエピソードなどが語られる。
私はその時のテーマによって時折録画していて今まで「秦の始皇帝の国内巡行」や「留学生・空海がたどった旅路」などを観てきた。
今回は「西太后の逃亡」と云うテーマで、西太后は中国最後の王朝である「清(しん)」末期の毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい最高実力者で興味を持ち録画再生した。
語り手は女優・尾野真千子さん、番組の内容は
・1900年列強の中国侵略に抗する排外秘密結社・義和団が蜂起、これに西太后が支持を与え欧米に宣戦布告したため、日本を含む八ヶ国が連合軍を組織し居留民保護を名目に北京に進撃、義和団を敗走させ北京を解放した。いわゆる義和団事件・北清事変である。
(余談ながらこの事件を列強の立場で描いた映画がチャールトン・ヘストン主演の1963年の米スペクタクル映画「北京の55日」である)
・西太后は連合軍の追及をかわすため時の皇帝・光緒帝を連れ庶民に変装、古都・西安を目指し少人数での逃避行を開始、約2ヶ月かけて西安にたどり着いた。
・この間西太后がたどった道筋の村や街には色々な言い伝えが残されていて紹介される。
(逃避行の前半は追及を恐れ山を越え寝る場所にも困る苦難の道だったが、後半は清朝の地方組織が活きていたお蔭で恵まれたものであったらしい)
・連合軍の北京占領は約1年間続き、清朝の義和団に対する政策変更、中国の半植民地が進行する北京議定書の締結、を経て西太后は1902年1月北京に帰るが、清朝滅亡に至る辛亥革命(1911~)迄10年を切っていた。
◉義和団事件から辛亥革命に至る中国近代史はよく理解しているつもりだったが、西太后の西安逃亡はこの番組まで知らず番組のお蔭でよい勉強になった。
◉今日の一句
朝まだき新涼海より渡り来る
◉施設介護棟の屋上庭園、キバナコスモス(黄花秋桜)




