一昨日は住んで居る施設の8月度定例の句会で8名の出席であった。
私はブログに書いたものを推敲したり新しく作ったりして、今月の兼題「麦酒(ビール)」1句を含む以下の5句を出した。
①泡溢る寸止め良しと麦酒注(つ)ぐ
兼題の麦酒だが、現在はどうしても缶ビールに出逢うことが多いが私などは瓶ビールに郷愁を感じる世代である。ただ瓶ビールは注ぐ一手間が要り用で、その注ぎ加減が難しい気持ちを詠んでみた。
以下の結果に書いているように、この句を出席者のおひとりに特選に入れて貰ったが、その選評で「上手く5・7・5におさまってる」といわれたのが響いた。
この泡をテーマにすることは早くから決めていたが、どうしても17音に収まらず字余りになってしまい、かなり試行錯誤してここにたどり着いた苦心の経過が有ったからである。
②猛(たけ)き目の鳶はゆるりと夏の空
最近鳶のゆったり舞う姿をみることが多く、時々スマホで撮ったりしている。この映った写真でわかったのだが、ゆったり舞っている鳶の顔は猛禽類そのもので目も鋭い。この感じたことを詠んでみた。
③七年の神秘をまとひ蝉生る
先日蝉の羽化に立ち会ったことをブログにも書いたが、そのときに感じた7年も地中で過ごして羽化するその神々しい感じを詠んでみた。
④蝉時雨生命(いのち)七日の嘆きかな
蝉は羽化して後、成虫で一週間位しか生きられないと云われるが、その短い生命のことを何かの形に変えて詠みたいと思った句である。
⑤雲の峰紀伊の山脈(やまなみ)従へて
ベランダから頻繁に入道雲:雲の峰を見るようになったが、大抵の場合山脈(山並み)を押さえつけるように上空に立ち上がっている。特に大阪湾を隔て紀伊山地の辺りで立ち上がることを見ることが多くその状況を句にしてみた。
◉出席者各自が特選1句並選4句を選ぶ中で結果は、①の句が特選1名、②の句が並選2名、④の句が並選2名、⑤の句が並選1名に推して貰った。
④は「七年の神秘」と云う言葉に工夫の余地が有ったかも知れない。
館内に掲示して貰う3句は②、①、④とした。
◉私が特選に推したのは
帆のやふに鮎供さるゝ湖畔かな
で鮎を串刺しし焼かれた姿が(和船)の帆柱に似ていると見定めたところを感心した。
◉娘と家内と三人で大阪御堂筋本町の南御堂・東本願寺難波別院にお参りに行って来た。以前このブログ(2023、7、13及び2024、8、30)でも書いたように、南御堂の庭には芭蕉の最後の句と云われる、
旅に病でゆめは枯野をかけまわる
の句碑がある。芭蕉終焉の地はこの近く、南御堂などに花を納める「花屋」の座敷と云われる。
多分碑などがある筈と思い南御堂の帰り車の往来を避けながら周辺を探し、御堂筋の反対側緑地帯(分離帯)にある石碑を見つけて来た。季節柄雑草に埋もれかかっているのが少し痛々しい。
碑には「此付近芭蕉翁終焉ノ地」と刻まれている。


御堂筋

