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突撃!ストリートシェフ@ジャカルタ

NHKBS に「突撃!ストリートシェフ」と云う各国の屋台料理などを中心に紹介する番組があり、キャッチフレーズが「胃袋から世界を知り尽くすグルメドキュメンタリー」である。

興味ある都市の場合時折録画してみているが、今回は私も結構な期間お世話になったインドネシアの首都ジャカルタ

インドネシアは周知のように1万3千を越える島々と300といわれる民族を抱える人口2億8千万人を越える大国で、民族によって異なる宗教や食文化のなかで、その混沌をどのように乗り越えているか、それぞれのインドネシア現代史を交えながらジャカルタで頑張る5人のシェフと代表的な民族料理が紹介された。

5人の料理で共通性があるのはスパイスの多様性とその多用でありその事はかつて私も現地で充分に実感した。

①世界を魅了したスパイス料理「ルンダン」

「ルンダン」は大量多種9種類のスパイスとココナッツミルクで牛肉を煮込んだもの。

大航海時代を経てオランダの植民地になったインドネシア(オランダ領東インド)でオランダとのスパイスの交易港であったスマトラ島パダンで生まれた。

②建国の父スカルノが愛した「テンペ」

ムスリム、仏教、キリスト教ヒンズー教などが混在するなかで、全ての宗教の禁忌に触れることがない大豆の発酵食品が「テンペ」で、それを揚げたものが「テンペゴレン」

民族融和でインドネシアの独立と統一を図った初代大統領・スカルノが普及をすすめた食品。

華人は苦手!?「ミーアヤム」

華人といわれる中国にルーツを持つ人が1100万人いる。中国からの移民からもたらされた鶏肉と麺の料理が「ミーアヤム」でスープと麺が別々に出される。

中国の麺はスープと麺は一体のものだがインドネシア人の意識として、中国のものをそのまま受け入れたくない感情がスープと麺を別々にした。

そういう感情を抱かせるほど華人は経済面でインドネシアをリードしている。スハルト大統領の時代華人は抑圧されインドネシア人による暴動の対象となった。

私はこの暴動の直後ジャカルタに入りその傷跡を見ることになった。

④非ムスリムのバリ料理「サムサムグリン」

バリ島の住人の大半はヒンズー教徒で、ムスリムが禁忌とする豚肉をこんがり時間をかけてスパイスを付けて回転しながら焼いたものが「サムサムグリン」

店はジャカルタ北部の非ムスリム地区にあり仏教徒、クリスチャン、ヒンズー教徒が訪れる。

ヒンズー教は5世紀頃インドからもたらされたが13世紀頃イスラム教が伝来するとヒンズー教徒はジャワ島を追われバリ島ヘ逃げ込んだ。

(非ムスリム地区に店があるとはいえジャカルタで豚肉料理は勇気を伴う)

⑤忘れられない味「ナシゴレン

日本人に一番馴染みがあり私も懐かしさを感じるのがインドネシア風チャーハン「ナシゴレン」、インドネシア人にとっても心のふるさとと云える料理で民族毎に固有の「ナシゴレン」がある

オランダはかつての宗主国で独立後多くのオランダ人が帰国した。またその縁からインドネシア人コミュニティが世界で最も多い。

オランダから帰国したシェフ(父がイギリス人、母が華人)の繁盛店の「ナシゴレン」が紹介される。オランダにはインドネシアを懐かしむ人々が歌う「ナシゴレンをちょうだい」と云う歌があるらしい。

🔘食べ物を媒介にして関連した文化や歴史をうまく折り込み、意図せずに素晴らしいインドネシア紹介番組になっている。私ももう一度インドネシアに行ければ良いのだが。

◉今日の一句

 

雷雨らし前触れ走る黒き風

 

◉いよいよ夏本番で朝から一日中蝉しぐれがこれでもかと喧しい。

去年健康公園の科(しな)の木で蝉の羽化写真を撮ったが今年もその辺りで抜け出た地面の穴や脱け殻が見られる。

蝉の脱け殻

蝉の幼虫が抜け出た穴

鳴いている蝉

 

 




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