昨日5月6日は、施設の俳句サークル5月の定例句会があり11名の参加であった。
今月の兼題は「春の月」で私は兼題の一句も含め以下の五句を出した。
①生あれば旅に訪(と)ひたし春の月
月を眺めるような句を出そうかとも思ったが、自分自身の関心は、このまま技術が進歩すると近いうちに月旅行が実現し、生きている内に一般化するのではないかと思っていて、この事を句にしてみた。
②人成せぬ山火事鎮め春の雨
先日岩手県大船渡市や、愛媛県今治市、岡山県岡山市などで大規模山林火災が発生したが、何れも地理的条件などで消火活動に長時間難渋し結局雨が消火の決定打になった。
自然現象の威力をまざまざと知らされた気がして印象に残り俳句にしてみた。
③山の田に水の張り番蛙(かはづ)鳴く
以前同級生に山間部の田起こし、水張りの写真を送って貰ったが、この写真をみて子供の頃集落の田植えまでの準備作業と、よく蛙が鳴いていたのを思い出し詠んでみた。
「水番」「蛙」は春の季語、「田水張る」は夏の季語に入っていて、この折り合いをつけるのに苦心して③のようになった。一番時間をかけた句である。
④群れ厭(いと)い孤鳥は北へ春の朝
ツグミ、シロハラ、ジョウビタキなどの冬鳥の北帰行が始まっているがこれらは通常群れで渡って行くらしい。
然し数ヶ月これらの鳥をみていると日頃単独で生活している個体も多く、人間と同じく集団や群れで移動するより孤独の方が好きな鳥もいるに違いないと思い詠んでみた。
⑤楠公(なんこう)の社(やしろ)詣でる朝燕
先日神戸市内にある楠木正成を祀る湊川神社に行って来た。(その事は5月9日のこのブログに書く予定)
そこでたまたま燕に遭遇したことを詠んだ。
結果は①の句が並選5名、③の句が並選2名、⑤の句が特選1名並選4名の方に推して貰った。
②と④の句は選に入らなかったが全体としては大変良い結果であったと受け止めている。
私が特選に入れた句は
春雨や鳴る回廊を巡りゆく
後で聞いたのだがウグイス張りの廊下がある兵庫県香住にある大乗寺を詠んだものとのことで、円山応挙の襖絵なども有名らしい。
🔘施設の介護棟屋上庭園の蝋梅の実、1月30日のこのブログで介護棟屋上庭園の蝋梅の花を紹介したが、最近覗いてみると変わった形の親指大の実を付けていた。
蝋梅は梅の名前がついているが梅とは全く関係ないロウバイ科の植物で、この実を見るとその事がよく分かる。
この中に数個の種子を持つらしい。植物も未だ未だ知らないことが多すぎる。



