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「歴史が暗転するとき」/源平桃

保坂正康(ほさかまさやす)著「歴史が暗転するとき」講談社 刊を読み終えた。

刺激的な副題「裏切りの近現代史で読み解く」が付いているが、「日刊ゲンダイ」に連載された「日本史縦横無尽」から抜粋した記事を加筆、修正して刊行されたものらしい。

著者は現代史研究家、ノンフィクション作家として膨大な証言取材に基づいた近現代史研究の分野で著名で、半藤一利氏等と組んで昭和史を解明する試みや著作には私もずいぶんお世話になり得るものがあった。

この本の成り立ちからかなり広範囲な内容になっているが著者は冒頭の「はじめに---人類史の歩みが教えてくれること」で、現在の、ロシア・プーチンウクライナへの軍事侵略はまさに一昔前の極めてお粗末な「戦争への道」であったと述べている。

1931年の満州事変、1939年のドイツによるポーランドへの進駐など「戦争への道」となる国際社会の動きは「裏切り」と「謀略」に満ち俯瞰すると以下のような総括になるとして、こうした構図のもとで実際にどのような史実がありどういう人間模様が描かれていったのかをこの本で書いて置きたかったとしている。

・指導者が明確に歴史的思想や哲学を持っている。

・指導者は自らの思想、哲学を実践するために手段を選ばない。

・国民は指導者に熱烈にあるいは従順についていく。

・独裁と侵略といった国際社会のマイナスが正当化される。

・戦争は国家総力戦となり、終結点は無条件降伏だということが明確になる。

以上に収れんされる国内外の歴史的事実が説明されていくなかで、私が最も興味深く思った内容は、ソ連崩壊後、歴史資料館から発掘された太平洋戦争終結時、極東ソ連軍総司令官とソ連最高指導者・スターリンとの電報のやり取りから判明した、以下の事実である。

スターリンが命じた北海道上陸作戦

スターリンは連合国が日本に突き付ける命令の原案検討のなかでソ連に降伏すべき地域に「千島列島」「北海道北部・釧路と留萌の線以北」を要求した。

トルーマンは千島は認めたが北海道はマッカーサーに降伏することになっているとして拒否した、

スターリンは怒ったもののアメリカと険悪になることを避けて北海道攻撃を中止させ、代わりに満州国で捕虜にした関東軍の軍人軍属をシベリアに連行し、労働力として使役を課した。

🔘太平洋戦争の終結がもう少し遅れたり、アメリカ大統領の判断が少しぶれたりしていたら、日本に朝鮮半島と同じような状況が現出していた可能性を示していて戦慄すべき内容である。

🔘今日の一句

 

「生き物」を孫に教わる磯遊び

 

🔘健康公園の「源平桃」一つの樹で白と赤の花を咲かせることから源氏(白)平氏(赤)の旗印にちなんで名付けられている。近くに須磨一の谷古戦場があるので地理的にも相応しい。

「歴史が暗転するとき」

 




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