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映画「八月の鯨」

1987年のアメリカ映画「八月の鯨」の上映会が住んでいる施設であり参加してきた。

映画の内容は事前に全く知識が無かったが、いつどこから仕入れた情報か(雑誌の映画評記事?)思い出せないが、この「八月の鯨」と云う題名と「良い映画」と云う評価の記憶が頭の隅に残っていて参加する動機になった。

自分も後期高齢者になっていて申し訳ないが、このような老人ばかりそれも登場人物が少数たったの5人だけというスタイルの映画は初めてで、最初は非常に違和感があったが、徐々に引き込まれつい自分自身を振り返る時間にもなってしまった。

物語は非常にシンプルで、アメリカのメイン州の島にある別荘で毎夏過ごす老姉妹サラとリビーの日常が淡々と描かれる。

2人には、子供の頃8月になると島にやって来る鯨を見に岬に出掛けた記憶があり、今も鯨がやって来ることを楽しみに夢見ている。

妹のサラは第一次大戦で夫を失った折、姉のリビーに長く支えて貰い、今は視力を失ったリビーをサラが支えているが、リビーは年齢や障害のせいで気難しくなってサラの精神的負担になっている。

この2人の別荘を訪れ生活に刺激を与えるのが幼なじみの友人・ティシャ、別荘の保守を頼まれている修理工・ヨシュア、島ヘ釣りに来るロシアからの移民・マラノフ の何れも老齢の3人。

3人を応接する際の行き違いなどで次第に姉妹2人の間は険悪になるが、サラが希望提案していた、別荘に見晴らし窓を作る(鯨を観るため?)という話に、当初反対していたリビーがサラの気持ちを汲んで賛成してくれたことで修復し、鯨が来るのを楽しみに待つという前向きな気持ちを共有し2人の生活が続いてゆく。

予測に反し映画の最後まで鯨は現れなかったが、多分鯨は老いても必要な、夢、希望、生き甲斐、etcといったものを象徴しているのだろう。

自分がもう少し若ければこの映画を最後まで見ることはなかったのではないだろうか?、最後まで観終えてそれなりに感じることが出来たということはそれなりの年齢に達しているということなのだろう。

原作者・デイヴィット・ベリーの原題「The Whales of August 」は元々舞台劇として書かれたものらしく「劇団民藝」などでも上演されている。

気になったのであまり耳にしない「メイン州」の所在地を地図で見てみると、アメリカ合衆国東海岸の最北部、カナダと国境を接する北大西洋に面した比較的小さな州で、海岸には島が点在していてホエールウォッチングの舞台には確かに最適だなと妙に納得した。

🔘今日の一句

 

若き日の上海の街黄砂降る

 

🔘船舶シリーズ、垂水沖を東へ阪九フェリー(北九州新門司~神戸航路)

 

 




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