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「地方豪族の世界/古代日本をつくった30人」

森公章(もりきみゆき)著「地方豪族の世界/古代日本をつくった30人」筑摩書房刊を読み終えた。

著者は日本古代史が専門であり特に地方支配・地方豪族の様相の探求を得意とされていると紹介されている。

従来の古代史が各時代の王・大王・天皇の権威や王権・朝廷による統治のあり方を解明して歴史の流れを理解することを基軸にしていた。

ここではこれまでほとんど取りあげられていない人物を選び、中央と地方の関係、古代国家の地方支配の歴史的変遷などが通時的に理解されるよう構成されている。

大きく二章に別れⅠ「古代国家の形成と展開・神話伝承の時代から奈良時代末まで」Ⅱ「古代国家の成熟と転換・平安時代末まで」各々15人が登場する。

30人は例外を除いて初めて聞く名前が多く書き出すときりがないが、ここでは現在私が住んでいる神戸と、ふるさとの近く下関・壇ノ浦の両方にゆかりの人物を著者のキャッチフレーズと共に紹介しておく。

・阿波民部大夫成良(あわのみんぶたいふしげよし)ー神戸港の礎を築いた平清盛の家人

阿波国(あわのくに・徳島県)出身で国府付近に所領を持ち粟田(あわた)姓とされ平氏水軍の中核を成した。

承安3年平清盛日宋貿易の拠点として大輪田泊(おおわだのとまり・後の兵庫湊)の整備を図った際、南東からの風波を防ぐ人工島・経島(きょうがしま)を築く工事の指揮を採った。

源平合戦の終盤・屋島の戦いで成良の子成直が源氏の捕虜になり、最終決戦・壇ノ浦の戦いではやむを得ず成良は源氏方につき平氏方の作戦内容を伝え、これを元にした源氏の的確な攻撃で平氏は遂に滅亡する。

成良は勝利者側に立ったものの、悪名高い治承4年(1181)の平氏の「南都焼き討ち」で先陣を務めたことを指弾され誅殺される。

南都焼き討ちで焼亡した東大寺大仏再建について、山口県にもゆかりの僧・重源のことなど2023年12月28日のこのブログに「大仏勧進物語」として書いたことがある。

🔘今日の二句

 

朧夜に赤の一閃灯台

 

秋吉に野焼く炎(ほむら)の仁王立ち

 

🔘施設介護棟の庭、ハボタン(葉牡丹)

「地方豪族の世界」




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