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「古代日本と北の海みち」/美祢線(みねせん)/スノームーン(Snow Moon)

新野直吉(にいのなおよし)著「古代日本と北の海みち」吉川弘文館 刊を読み終えた。

原始・古代の日本列島への大陸などからの稲作や鉄の渡来を含む文化交流のみちは、朝鮮半島を経由して九州に至る「西のみち」と、先島諸島・沖縄・トカラ列島を経由しての「南のみち」が広く知られている。

著者は秋田大学秋田県立博物館のトップを歴任された古代や東北地方に関する著作が多い歴史家で、古代環日本海文化圏を構想しその中には朝鮮半島中国東北部、ロシア沿海州アムール川下流域も含む)樺太、北海道を含む日本列島が入る。

私はこの本を読み進めるに当たりパソコンのGoogleマップと地球儀を途中から用意する羽目になったが、著者はその文化圏内北部を、対岸から日本列島北部に通ずる海のルートとして「北の海みち」と名付けている。

具体的には朝鮮半島北東部やロシア沿海州から船出し、左岸に沿いながら天候を見つつ北進し、荒天になれば港に寄って難を避け、東進して数キロ幅の間宮海峡を渡り、樺太の西側を南下し宗谷海峡を渡って更に北海道の西側を南下、津軽海峡を越えて来て、津軽半島や秋田男鹿半島に来着する経路である。

大海を渡る「西の海みち」に比べ、このルートの優位性は造船技術や操船技術の未熟な古代、常に陸地を近くに見ながら航海出来る点にある。

ただこのルートの交流対象になるのは、中国東北部満州)、朝鮮半島北部、ロシア極東部などに居住するツングース系北方アジア人やその国家であり、著者は日本書紀続日本紀、中国や朝鮮半島の「正史」などをひもとくと同時に、古代遺跡の遺物も含め状況証拠を積み重ねてゆく。

特に粛慎(しゅくしん)、渤海(ぼっかい)、高句麗(こうくり)、新羅(しらぎ)などの各国家や民族との外交、通商の遣り取りについては非常に説得力があり参考になった。

🔘著者の生まれは山形県であり、学びや仕事も一貫して東北のようで、本の記述内容の端々に東北愛が溢れている。

何れにせよ私にとって新しい歴史知識が一つ増えたような気がしている。

🔘今日の一句

私のふるさと厚狭を起点に北の日本海へ出るJR美祢線は、2023年夏の豪雨で流されて現在も不通のまま(バス代替輸送)になっている。直近のニュースなどを読むと復旧に向け非常に厳しい見積り(復旧費用58億円以上、期間5年)が成され、未だ先が見通せない状況となっている。

私の小学校の行き帰りは常に傍らを美祢線の列車が走っていた。

 

流されて錆びた鉄路にまたの春

美祢線の豪雨被害については、2023年7月22日のこのブログに「頑張れ美祢線」として書いたことがある)

🔘ベランダから、2月の満月・スノームーン

・「古代日本と北の海みち」




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