日経新聞には週一回、イギリスの政治経済週刊新聞誌「エコノミスト」の翻訳記事を載せる「The Economist」というコラムがあり、鋭い分析内容が多く毎週楽しみに読んでいる。
最新の記事では「北欧企業、なぜ成功しているか」と題して、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンについて、世界のGDP の約1%、人口の0.3%を占めるに過ぎない4ヵ国になぜ名だたる大企業が多数生まれているのかを論じている。
この世界的大企業で、私の知っている名前だけでも挙げると、ビールのカールスバーグ、玩具のレゴ、海運のAPモラー・マークス、家具のイケア、通信機器のノキア、エリクソン、製薬のノボノルディスクなどがある。
これらを含む北欧企業は過去10年間欧州の他国企業を上回る実績を挙げ、海外の主な競合企業と比較しても利益率や負債比率などの数値で優れていることが説明されている。
筆者はこの北欧企業の卓越性の要因を4つ挙げている。
・自国のマーケットの小ささをメリットに変え、祖先の「バイキング」のように海外への冒険を辞さない。
・テクノロジーの採用に積極的で起業が盛ん、起業家は仮に失敗しても手厚い福祉に期待してリスクを恐れない。
・高福祉の財源になる個人所得税に比べ、より幅広い国の政策支援で、企業利益の税率は米国並みで経済自由度指数が他国に比べ高い。
・北欧企業には忍耐強い長期保有株主が8割(欧州は6割、米国は2割)を占め、また同族経営も多く、外資の買収を阻み長期的成功への投資が行い易い。
レゴのCEO が、北欧企業が成功している理由を問われてダーウィンの言葉を引用した答え、
「生き残るのは最も強い者ではなく、変化に対応できるものだ」
🔘日本から北欧をみた場合のイメージは、高福祉、寒い国、観光立国といったものに集約されるような気がするが、日本の現状を踏まえると経済や産業振興の面でも学ぶべき点が有るのかもしれない。
高福祉が起業を後押ししているとの見方は非常に説得力がある。然しその裏には個人の所得に対し高い税負担を許容する風土がある。
🔘今日の一句
村の子は氷柱遊びつ登校す
🔘施設館内に飾られた胡蝶蘭、3年ぶりの開花らしい。
