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映画「隠し砦の三悪人」

🔘明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

NHK BSのプレミアムシネマで放送された黒澤明監督の昭和33年(1958)のモノクロ映画「隠し砦の三悪人」を録画して観終わった。

この映画を観るのはVHS ビデオテープを購入して観たりしたことを加えると多分5~6回目ではないかと思われ, 、実はこのブログを始めたばかりの2019年10月30日に短い文章でこの映画を紹介している。

それなのにまたここで書く気になったのはこの映画が黒澤映画のなかで最も好きな映画で、今まで観た日本映画の中でも屈指のものだと思えるからに他ならない。

云うまでもなくこの映画のストーリーは、一攫千金と立身出世を夢みて村を出たものの、敗軍に身を置いたため逃亡する百姓2人(千秋実藤原釜足)が、敗れた城主の跡継ぎの姫(上原美佐)と護衛する侍大将(三船敏郎)と共に、多量の軍用金を敵中を突破して同盟する国ヘ運ぶ物語である。

この4人に、行き掛かりから敵を裏切り敵中突破を助ける敵方の侍大将(藤田進)を加えた5人の演技それぞれが素晴らしい。

観るものにそう思わすのは多分に脚本や監督の力量だろうと思うが、冒頭の字幕で脚本担当として出てくる菊島隆三小国英雄橋本忍黒澤明には圧倒されてしまう。

私達の映画の時代、名作と云われる作品には必ずこの内の誰かの名前が有ったような4人であり、笑い、涙、感動する台詞やシーンがこれでもかと出てくる。

以前書いたかもしれないが私が最も気に入った台詞は、藤田進さんが姫の器量を理解して三船さんに発する、「将に将たる器、大事にせい!」同じく藤田さんが裏切りを決めて今までの味方に発する「裏切り御免!」

何れも短い言葉ながら時代背景やその時の感情が凝縮されていて何度聞いても心打たれる。

以下は本筋とは離れるが、今回観るまでにこの映画に関連して何かの媒体から得ていた情報で、今回特に注意して観たポイント2点。

・冒頭は百姓2人が落武者狩りに遭遇する場面から始まるが、落武者役の加藤武さんが騎馬武者達に槍で突かれ倒れて死に、騎馬武者が引き返すシーンで良く目をこらすと馬の足が加藤武さんを蹴っているが、加藤さんは死人なので動かず耐えている。

このシーンで加藤さんは監督から死んだら動くなと厳命されていたそうで、監督の熱意と役者魂が画面の隅まで行き渡っているのがよく分かる。

・この映画は百姓2人が喧嘩しながら助け合いながら、人の持つ正と負の両面を見せ狂言回しとなっているが、このコンビをモデルにしたとされるのがジョージ・ルーカス監督の「スター・ウオーズ」に登場するロボットコンビCー3POとR2ーD2とされる。

然しどうみても千秋実藤原釜足の凸凹コンビの方が個性的で存在感がある。

🔘今日の一句

 

冬山路旧き道標(しるべ)に悲話想ふ

 

追い抜かれ齢(よわい)を覚る冬山路

 

🔘近くの施設の庭、ストック(アラセイトウ




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