「動物たちの「増えすぎ」と絶滅を科学する」を読んだ。最近出た本みたいで、拙著の偵察に行くとよく近くにおいてある(ちなみに今日も丸善に偵察に行って、先週より二冊減っているのを確認した)。で、個体群生態学役に立つ、という本。齊藤さんが講義を元にして平易に書いた個体群生態学の入門書。読みやすい。内容的にはロジスティック式、正負の密度効果と絶滅の渦、齢構造のある個体群、かな。これらの概念を実際の動物での研究を例に挙げながら説明するのでよくわかる。それから人間がああしたこうしたみたいなお話もたくさんあって、今の読者には人間にしか興味がない人が本当に多いものだけど、そういう人が読めるようにとの配慮なのかしら。っていうかこれミネルヴァから出てるのね。で、生き物ネタを平易に書かせるシリーズ物っぽい。かっては東海大出版のフィールドの生物学があり、今は共立出版のスマートセレクションや京大出版会の新・動物記ありというニッチに入ってくるんだな。先行シリーズとどう棲み分けていくのか。興味津々。