「十五年戦争小史」を読んだ。満州事変から敗戦までの15年間の歴史を記した本。大学の講義を元にしたものということで、とてもわかりやすい。太平洋戦争のことはある程度わかっているつもりの私だけど大陸で戦禍が拡がっていくプロセスとか今一つ頭の中で整理されていなかったので勉強になった。最後の天皇の戦争責任を問う部分が、それまでの冷静な筆致が一転、とても熱が入っていたのはやはり戦争を知っている人の書いた本だな、と感じる。私くらいの世代はその熱の余韻を肌で感じて育ってきたわけだけど、今の若い人とかがこれを読んでその熱を感じることができるのかなあと不安になった。ともあれ、資源獲得のため戦争しなくちゃならないけど一方で経済を維持するために英米と強調しなきゃならないという矛盾を抱えた存在が大日本帝国でその矛盾がはじけたのがあの戦争だったというのはなるほどという感じだ。何事も矛盾を抱え込むのは良くない、という話だな。