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親の務め

18時まで研究室にこもってデータの解析を続けて学会発表の目処が立ったと思われる。よかったよかった。ということで帰り道。コーヒー豆を調達する関係で阪急を使う。で、さすがに8月も終わりになると日が暮れるのも早くなり気温も一定下がってくれるので駅まで2kmを歩いてみるのだが、やっぱり汗かいちゃったわ。で、駅につくと、乗り換えなしで帰ることができる準急が出発したばっかり。一方、今停まっている特急にはお客さんが乗りはじめたばかり。こういう状況だと私は普通次の準急を待ってそちらに乗る。特急に乗ると、今出た準急に追いついて、乗り換えることで10分早く帰れるのだけど、別に急ぐべき理由とかないしね。ゆっくり座って帰ればいいじゃん。が、なぜか今日はどこからかそうしなきゃいけない気がわいてきて、準急を待たずに特急で早く帰ることにした。まだお客さんが乗りはじめたばかりで席も空いていたのでね。で、また特急に乗る時はクロスシートの席に座ることを常としている私が、どこからか聞こえる声に導かれてロングシートの席に座ったのである(クロスシートの席も空いていた)。で、今の阪急電車にはインバウンドの人がたくさん乗っていて、向かい側にも若い白人のカップルが。そんな電車は走り出し、烏丸だったか大宮だったかで人がごそっと乗ってきたと思うと、向かいのカップルの男性のほうがスッと立ち上がって男性に席を譲る。ああ、向こうの人はそういうしぐさが身に付いていて素晴らしいな私もあれが自然にできるようにならねばなあ、と思って譲られた男性をよく見てみると、オレより若いおっさんだった……なにじゃあオレも譲られる可能性あるのか……と衝撃を受けとめられないうちに電車は桂駅。さらに人が乗ってきて、人と人とが触れ合う寸前の状態。あー、準急は長閑なのにやっぱ特急は混むなあ、と思っていると、私の隣の隣の席の前のところで、大きなカバンを持った中学生の女の子が床にへたりこんでいるじゃないか。自分の子はもう大学生だけど、昔はこのくらいの歳の時もあったわけで、一度子育てを経験してしまうと、子供は誰でもが自分の保護対象のような気がする。ということで、そうかオレはこのために特急のロングシートに座ったのだな、と道が開けたような気持ちがして、「お嬢ちゃん大丈夫?ここに座りなさい」と声をかけるのだが、ここは日本である。女子中学生遠慮してこっちに来ようとしないのである。いやでもお嬢ちゃんめっちゃしんどそうやし、と立ち上がって「いいから座って」と言うのだが動いてくれず、これは困ったどうしよう。と、そこで近くにいたおじさんが「座らせてもらいなさい」と声をかけてくれて、それでやっと座ってくれた。おじさんグッジョブよ。で、座った中学生の前に私はいたのだけど、彼女やっぱりずっとうつむいていてしんどそうで心配になる。で、見ると浅くしか腰掛けてないことに気がつく私。んー?これってしんどいのは重い生理痛かなんかで浅く座ってるのはシートを気にしてるからだろうか?それで本当は座りたくなかったのか?オレいらぬおせっかい?とか心配性の頭の中がぐるぐる回るうちに、準急への乗換駅に着いたので降りようとすると、中学生青い顔をやっと上げて「ありがとうございました」という。立派なことである。まあしんどそうとは言えまだ若いし救急車を呼ぶほどでもなさそうなので、私は「大丈夫かな?」と最後に声かけして電車を降り、空いている準急に座ったわけだ。すると中学生も乗り換えだったようで少し経ってから同じ車両に乗ってきたじゃん。じゃあまた今オレが座ってる席に座らせるべか?と思う間に彼女は自分で別の空いてる席を見つけて座っていた。ということは、別に座りたくないわけじゃなかったんだな。熱中症か何かだろうか。あの大きなカバンは部活の道具みたいだったし。で、彼女は次の駅で相変わらずしんどそうだったが自分の足で降りて行った。無事家まで帰れたかな。私はというと、その後は通常通りに帰宅ルートを進んだのだが、家まであと5分に迫ったところで、上の子から「10分後に駅につくから迎えに来て」というメッセが入ったのだ。それで家にデン着いて車でピックアップに行く羽目に。特急に乗らなければ間に合わなかったはずなので、あの時の天の啓示は博愛に基づく善行のためではなく、上の子のアッシー君になる運命のためだったのだな。




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