朝一でタマネギの収穫をしてヨメサンと電車に乗って彦根に。MITTS FINE BOOK STOREさんはじめとする4書店が集まって開く子供向け書籍のブックマーケットで生き物話をするのである。なんか今にも雨の降りそうな天気で、予報もずっと雨だったところ、今日になって一日曇りの予報に変わって、服装をどうしたものかと悩んでいたところ、なんとかなるかと半袖ポロシャツで出かけたのである。気温的には長袖のところだったのだけど、私の長袖でこの時期着ることができるのはラフなTシャツだけなので、うーんと思ったのと、朝の農作業で体温が上がっていたのとで、まあいいかと踏み切ったわけ。が、彦根について快速から降りると、小雨降ってるじゃん。しかも寒い。で、強風で湖西線が止まっていたこと電車が少し遅れたのだけど、ってことは彦根も風がびゅーびゅー吹いてるわけよ。寒いー。降りて一分で体温が奪われる。やべえぞこれ。とにかくも腹ごしらえということでヨメサンの勘に従い駅前の定食屋に。ひこね丼という、柔らかいすじ肉を使った牛丼を食べたら美味しかった。よしこれでエネルギーも補給したので会場までの1km強を歩けるぞ、と外にでるも三歩でまた体温を奪われる。すぬう、と思いながら線路沿いに歩く。が、会場は線路の向こう側なのでどこかであちらに渡らなければならない。で、Googleマップによるとすぐ先に橋があって、確かに緑色した歩道橋が見える。あれだよヨメサン、と言ってそちらに向かうわけ。が、歩道橋を半分くらい進んだところで水たまりが。この水たまりが橋の幅一杯に拡がっていて奥行きも5mほどあって飛び越すのは無理。かつ結構深くてぴちゃぴちゃ歩くのもやばそうだ。どうしたものかと思うとヨメサンが歩道橋の手すりをジャングルジムのように伝って向こうに行くじゃないか。ふへえアスレチックだねえとかいって水たまりを越えて進むと、なんかお寺の門に直結している。あれ?橋を渡った時足下に道が見えて、そこに行けば会場に着けるはずなのだけど、どうやって降りたらいいんだ?と思う。で、なんか斜面に道の残骸みたいなものが見えるのだけど、そこは柵がしてあって通れないっぽい。で、お寺に入っていっても先が見通せないわけで、これはダメだということになって、今着た道をまたジャングルジムのように手すりを伝って引き返す。うわあなんかプチ探検隊、と思うとなんか面白くなって体温も上がって寒さもどこか行っちゃった。ということで遠回りしながらも会場の清涼寺に到着。ここは井伊家の菩提寺だとのこと。そういえば私は学生の時に井伊家の直系の子孫であるところのお嬢さんと一度だけあったことがあることを思い出した。あの方は上品な人だったが今どうされているのか。それはともかく、会場につくと私の前のトークが既にはじまっていて、彦根の妖怪話であった。なんかこの清涼寺は元々島左近の屋敷だったことを知る。あと、妖怪は場所につき、幽霊は人につく、とか聞いてちょっと面白かった。で、40分ほど休憩があって次は私の出番なのだけど、そこにU部さん登場。うええ。以前MITTS FINE BOOK STOREのお店でトークやった時も聞きに来てくれて、嬉しいんだけど、やっぱ研究室の先輩がいるところで一般向けの解像度の低い話をするのって緊張するので、今回もひええである。そしたらそこに澤田さんまで登場。来てくれるかも、という話だったけど、本当に来てくれるとは!!本上さんはお仕事だそうでそちらは残念。で、本番。今回はカメの話もということで、ヨメサンも舞台に引っ張り出して二人で15分ほどカメ漫談する。その後は私一人で話す。終わってお客さんの1人がなぜかヨメサンに食いついて話をしている。それを横目で見ながら私は他のお客さんとお喋り。後から聞くにヨメサンに食いついていた人は私の京都新聞の連載の大ファンだったらしく、ニャーちゃんは元気ですか?とかいうレベルなのである。で、あの連載ではヨメサンが主要登場人物として出ていたわけで、お客さんにしてみれば、これがあのヨメサンかあと思って興味津々で話しかけたということらしい。ヨメサンの自己肯定感が高まることである。そうこうしているうちに次のトークがはじまる。矢萩多聞さんである。「はたらく本屋」をはじめとするはたらくシリーズの話。私が生き物を見ている時の感覚と重なるような話もあって、とても面白かった。っていうか、「はたらく本屋」は我が町の宝である長谷川書店が舞台になっている写真集なのだけど、私は中をよく見たことが無かったのである。が、多聞さんの話で中身が紹介されて、そこには拙著が大量に写り込んでるじゃないか。うひょう。この本の製作時期が「クモのイト」の出版直後だったので長谷川書店の至る所に面陳されていた時期のことでそうなったらしい。ひええと思ってトークが終わって話に行く。はじめましてはじめまして。が、多聞さん曰く、一度ミシマ社の忘年会で会っているらしい。マジか!有松さんに続いてまたやっちまった。まあともかく、そういうことならと希少になっている「はたらく本屋」オフセット版を譲ってもらってサインをいただく。するとそこに澤田さんもやってきて、ミシマ社の著者がこんなところで三人集まってるのねえ、みたいな話になる。で、後から考えるとこの三人、みんな東北の地震の後に東京から関西に移ってきたという共通点もあったのであった。ということで、なんか今日一日大変に楽しかった。幸せな一日。また来年もこのイベントあったら良いな。