「すごい長崎」を読んだ。長崎がどういう街かを、戦国時代の終わり頃からクリスチャンとの関係、禁教、唯一の貿易港、開国と富国強兵、戦争と原爆、そして今、という流れでしたためた本。私は著者の下妻みどりさんの文体が、凛と張った感じと優しい感じが同居しているように思えて好きなのである。そもそも私は結婚当初長崎に4年住んで上の子もその間に授かったわけで、言ってみれば第二の故郷みたいなもの。っていうか、母方のルーツの1つが長崎で、思えば実家の味付けは甘味が強かったし、天ぷらといえば魚のすり身をあげたものだったし、でんでらりゅうばとか子供の頃歌ってた。そして物心ついて初めて長崎をゆっくり歩いた時にたまたま入ったのが26聖人記念館で、大変な衝撃を受けたものである。以来、キリシタンのことが頭の片隅にずっと残っているのだな。ということで、この本に書かれていることや場所が私に迫ってくる強さといったらなかった。いつかまたこの本を片手に半年くらい長崎に住んでみたいと思うくらいだ。ということで極めて個人的な思いを乗せることのできた本でした。一口餃子でビールを飲みたい。