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余裕の現れ

「暴力とポピュリズムアメリカ史──ミリシアがもたらす分断」を読んだ。なぜ彼の国が暴力から逃れられないかがわかる本。そのココロは自由に重きを置きすぎているからだな。社会全体での自由を最大化するためには個々人が一定自由を手放す覚悟がなければならないという逆理について、良く考えることをおすすめする。それはともかく、本書はかのアメリカにおける国会議事堂襲撃事件から書き起こされて、こちらの興味はいやおうなく惹きつけられる。で、これを理解するのに、ミリシアと呼ばれる民兵集団のことを知るのが不可欠だ、という導入をしてから時間を遡って植民地時代から今に至るアメリカにおける武装集団の制度史が語られる。で、これが普通の国なら軍制史になるのだろうけど、アメリカではそれは一筋縄では行かないことがわかる。暴力が大好きなくせに軍隊は嫌いって、何たる倒錯だろうと遠くから見ていると思うわね。変な国なんだなアメリカは。

 




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