「ツイスターズ」を見た。研究資金獲得競争は悪である、という話。しかし高分子吸収体が降ってくるのでは?という話でもある。ヤンデボン「ツイスター」とはまったく繋がりがないこの作品、あの悪夢とは違って大変面白かった。やはり映画を盛り上げるのは登場人物のエモーションの描写を丁寧に積み上げることであって、観たこともないスペクタクルなシーンは二の次である、ということがよくわかる。エモーションの描写が丁寧なのは、例えば途中で本筋とはまったく関係ないお母さんとの食事のシーンを入れ込むところとか、あれだけ盛り上がってるのに主人公二人がキスも抱擁もしないの、とか、もうめっちゃクラシカルで好もしい。素晴らしい映画になる要素というのは時代が変わっても普遍である。人間の認知機構が変わらないのだから当たり前だが。主役のデイジー・エドガー=ジョーンズも素晴らしい。かわいくて目が釘付け。しかしこんなに素晴らしい作品なのにですよ、レイトショーのシネコンにいるお客さんは私一人。なんてもったいないんだ。ネットでは評判高いのに、これを一般層に伝えられないのってもったいないよ。配給会社がんばろうよ。ちなみに、映画館を独り占めしたことは過去にも2度あって、最初は「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」で2本目が「ワンダーウーマン/1984」なので、今回のが一番面白かった。つまり一番もったいない。