やっと、やっと、論文が公開になりました。2021年の夏に東京(多摩だけど)時代の最後のデータを公表してから3年弱。当時既に次の弾がないことについて日記に書いていたわけだが、本当にそれから全然論文を書くことができなかったのね。丸2年英語論文がなかったのは2度目。まあこれは2020−2021年の学部長+コロナ禍のダブルパンチの影響が遅れて出たのだということにしておく。っていうか、私の計画では今回パブリッシュになった論文は去年公表されていたはずだったのね。夏前には投稿していたので十分いけると思ってたのに、2度目の査読で面倒くさいこといわれて、それも1度目の査読のコメントに対応して、必要ないと重いながらも仕方ないからやった追加解析にいちゃもんをつけられたもので、私的にもプッツン来て、別にもうこの歳だし野心もないし、そういえば某ジャーエソが原稿少なくて困ってるみたいだし(これは某ジャーエソのせいではなく業界全体がコロナ禍の時間遅れの影響を受けていたっぽい)、元編集長としては一助にでもなれば、と思ってそっちに投稿し直したのだな。おかげで時間がかかったという。まあともあれこれでこのデータも成仏である。マルゴミグモとミナミノシマゴミグモで交尾器破壊について調べてみた、という話。まあ記載的な論文である。で、これまでゴミグモ属の交尾器破壊については、破壊率の高いギンメッキ型と破壊率がそれほど高くなくメスが攻撃的なギンナガ型があることがわかっていたのだけど、マルゴミグモはギンメッキ型でミナミノシマは破壊率はギンナガ的だけどメスは攻撃的ではないというまた新たなタイプだということがわかって、まあなんつうか同属の交尾器破壊といっても種によってえらい違いますね、ということが言えそうという話である。いやしかしつくづく思うけど、この現象に最初に気がついた種がギンメッキだったのは本当にラッキーで、この種の交尾器破壊はシンプルで解釈がしやすいのね。もし別の種で最初に取り組んでいたら、煮え切らない論文になっていたに違いないことよ。ということで、論文PDFが必要な方は連絡くださいませ。