毎年元旦は内田樹の本を読んでいるので、2016年もと思って昨日のうちに本屋に出かけたのである。しかし、適当なのが見つからなくて、単著じゃないし対談本だけど「ぼくたち日本の味方です」を入手。で、今日は時間がたっぷりあるので読む。高橋源一郎との対談という形式だけど、SIGHTに掲載されたものをまとめてということで、渋谷陽一が司会をやっていて実際は3人で喋っている。対談内容は政治や社会のことで、時期は東北大震災の前後。たった4年前のことだけれども、随分昔のことに思われる。2012年からの社会の変化がどれほど大きかったかということが感じられる。本の中では対談のトーンもまだお気楽だ。将来の原発再稼働がありえないなんてどこのパラレルワールドだろう?という話だ。高浜とかホント勘弁してください。いや、日本の政治事情をすべてアメリカの陰謀に帰すのはちょっとやりすぎじゃないかしらん。一方、祝島の話や教育の話は今でも面白く読める。高橋源一郎が結局は教育だ、となっていく話とか共感以外の何物でもない。あと人生は負け戦ってのも同意同意同意。無限の可能性を持って生まれてくるけど、どんどんどんどんその可能性を減らしていくのが人生だからね。でも、別にそれって悪いことじゃなくって、楽しいことじゃんね。ここも同意同意同意。要は矛盾を内包した複雑な人になれってことやね。私にはスッと入ってくるんだがなあ。
- 作者: 内田樹,高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/11/10
- メディア: 文庫
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