ある事柄について、その本質とは何かを考える事は哲学の範疇と思う。と言う事で、エッセイ集「本に訊け!」は古典から(古いものは聖書!)から現代までいろいろな書物を紐解き、そこに書かれている事を手がかりに、親友や酒飲みやスパイや釣りとはいったい何なのかについて哲学しまくる本。少なくとも私には、帯の惹句にあるような「名作の新解釈」という面より、大岡センセイ(語呂が良いので先生とつけるのだけどちょっと気恥ずかしいところもあるのでカタカナ書き)の、あーかもしれないこーかもしれないと行きつ戻りつ物を考えていく面の方がポイントで、いろんなところを刺激される。年を取って最近なんでも「こんなもんだべえ」と処理するのに慣れちゃったために、とんと使わなくなった哲学を司る脳の領域に久しぶりに血が流れていく感じ。一番最初の「親友」へのくすぐったさというところで、もうピンと来てうれしくなってゆっくりゆっくり読む。気持ちよかった。いや、私も引き続き「畑を耕して」いこうと改めて思いました。
- 作者: 大岡玲
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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