以下の内容はhttps://keizai-dousureba.hatenablog.jp/entry/2026/03/29/070000より取得しました。


国民会議が見抜くべきは非正規への差別撤廃である

 問題点を発見できれば、半分を解決したも同じだ。国民会議の翁百合さんの提出資料では、「低所得層の社会保険料負担が重く、家族手当などの現金給付が十分でない」と指摘されている。社会保険料には課税最低限がなく、非正規には育児休業給付もないのだから、当然、そうなる。問題点は、2つの不存在が認識されていないことである。所得税の控除のように存在していれば分かるのだが、ないものは認識しがたいのである。

………
 コロナ後、出生数が急速に低下したのに、育児休業給付を受けている女性は、ほぼ横ばいである。つまり、生活状況の厳しさの下で、育児休業給付をもらえない非正規の女性は、結婚出産が困難になっていることがうかがわれる。実は、岸田政権の少子化対策で、非正規への給付の差別は解消されるはずだったのが、実現したのは「独身税」だけで、空振りしてしまうという、悔やみ切れない顛末となった。

 岸田政権では定額減税も実施され、税額控除と給付を組み合わせており、形態としては、給付つき税額控除に似ていたが、欠けていたのは、保険料を軽減する発想だった。保険料は、逆に「独身税」0.23%が上乗せされ、児童手当の引上げという子供を持てる人たちへの給付に充て、急所を外してしまい、持たざる非正規にとっては、差別がますます深まるという皮肉な結果になった。

 「独身税」は、負担増にならないという触れ込みで、2026年に雇用保険が0.1%、健康保険が0.1%引き下げられたので、曲りなりにも約束が果たされた形ではある。しかし、雇用保険の育児休業給付は、水準が引き上げられて、夫にもダブルで出すようになったのに、出生減による給付者数の頭打ちと雇用増で、保険料が集まり過ぎていることを示しているわけで、非正規にしてみれば、こんなに余裕があっても、どうして差別が続くのかという思いになる。

(図)

……… 
 国民会議のヒアリングでは、労使ともに消費減税には反対だった。すなわち、消費減税は、政党が有権者を釣る道具でしかなく、国民の利益を代表していないことになる。その代わりとなる給付つき税額控除においては、利益を受けるのは、低所得者という名の非正規である。だから、給付でも税でもないのに、「壁撤去型の社会保険料還付方式の給付つき税額控除」が必要とされる。

 これは勤労者皆保険に通じていて、非正規への適用の差別が撤廃されることを意味しており、育児休業給付の差別の撤廃も視野に入ってくる。結局、制度の不存在のために見えていないのは、非正規への差別なのだ。国民会議の有識者には、これを見抜いてもらいたいし、それができなければ、周辺をさまようだけで的を外し、財源だけを作った岸田政権の失敗を繰り返すことになる。

 

(今日までの日経)
 社説・子育て支援金を分かりやすく。1年8カ月ぶり160円台に下落。10年債、27年ぶり高水準 利回り2.385%。ヤマハのスポーツ事業に幕。疑問だらけの原油先物「介入」案。消費減税、労使が慎重論。債券市場「22年型インフレ」警戒。




以上の内容はhttps://keizai-dousureba.hatenablog.jp/entry/2026/03/29/070000より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14