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第1604回 みちのく古代巡礼

 日本の古層Vol.6 みちのく古代巡礼を、入稿しました。
 現在、予約を受け付けています。
 https://www.kazetabi.jp/
 日本の古層シリーズは、今年で6冊目ですが、これまでと異なる作り方になります。
 判型も(縦265mm×横210mm)でこれまでの横長から、やや縦長。ページ数も、これまでの120頁から大幅に増えて168頁。
 一番大きな違いは、これまでのピンホール写真ではなく、古いマニュアルレンズで撮った写真を使ったこと。
 その理由は、今年の2月にピンホール写真の写真展を行って、これまで9年間、ひたすらピンホール写真ばかり撮っていたことの区切りにするという気持ちもありましたが、それよりも、みちのくの風景が、ピンホールには合わないという予感がありました。
 ストーンサークルなどは50mにも達する石の配置で、ある程度離れて全体を見渡す必要があって、近距離でないと物の気配を写し込みにくいピンホール写真には不向き。
 また白神山地のブナ林などは、別天地のような清涼感とか、水の色合いとか、ピンホール写真だと伝わりにくい。
 そして恐山などは、その場所自体が異界の様相を濃く漂わせているので、それをピンホールカメラで強調してしまう必要はない。
 など、いちおうそれぞれの場所でピンホール写真も撮っているのですが、この「みちのく古代巡礼」を表す世界としては不向きと判断して、使いませんでした。
 テーマや対象に応じて、道具を選ぶ必要があり、マニアックにピンホール写真に命を賭けているわけではないし。
 結果として、恐山に限らず、東北全体が、異界の気配濃厚で、それをそのまま表すことで、あちらの世界とこちらの世界を行き来するような感覚になります。
 とはいえ、これは写真集ではなく、写真と言葉を織り合わせることで、一つの世界を立ち上げるもの。
 どちらが主役ということではなく、写真と言葉が、織物のように織合わさって一枚の布のように世界が立ち上がることを目指しています。
 印刷方法も、これまでと変えて、オンデマンドにします。
 最近、ほかの人の本づくりの手伝いをして、家にたくさんの在庫を置きたくないからという理由もあってオンデマンドで作り、売り切れたら増刷するという方法にしました。
 そのオンデマンド印刷のクオリティが、オフセットと見分けがつかないくらい高い。しかも、小部数でも、かなり安い。入稿したから1週間から10日ほどでできる。
 具体的には、たとえば、高いお金を出して校正刷りなどせずに、1部だけオンデマンドで作ると20,000円くらいで作れる。
 その一冊で、印刷の色合いだけでなく、製本にした時の、写真の見え方とか文章の読みやすさも確認できる。
 校正刷りをすると、印刷会社によって違うでしょうが、160ページとかだと、安いところでも50万円はします。
 オンデマンドで作った一冊あれば内容を確認できるので、その後に予約を受けて、その予約数に応じて、印刷をする。
 300部だと30万円、500部でも50万円ほどと、オンデマンドの場合は、部数によって一冊あたりのコストが変わることもない。
 オフセット印刷だと、部数に応じて一冊あたりのコストが大幅に違ってくるので、部数決定や単価の設定が悩ましい。
 オンデマンド印刷は、気楽です。
 内容に関しては、とことん集中して、気合いを入れて作るけれど、印刷行程は気楽にやってしまえる。
 出版不況とか、本が売れない云々とのぼやきが業界内では多いのすが、それは、従来の再販制度という大手出版社に都合の良い仕組みのなかで構築された書籍流通システムの問題や、広告収入に依存するビジネスモデルの問題であって、納得のいく本を作って世に送り出すということでは、いい時代環境になっているのです。
 時代をつないでいくという意味では、1000部よりも、10万部が価値あるとは限らない。その10万部が、ずっと手元に残されているわけではないのなら、大切に扱ってもらえる1000部の方を、私はとります。
 宮沢賢治は、生涯において刊行した本のうち、一冊を除いて、全部、自分で出しており、それぞれ1000部だったそうです。
 本を出すことで食べていかなくてはいけない、と考えてしまったら、少しでも稼げる内容にしようなどと、邪な気持ちが芽生えてしまうかもしれない。
 だから、赤字にならない程度に、食べていくために他でやるべきことはやって、本作りを行えるようにする必要があるのかな、と思います。
 どちらが本業か副業かという分別も、あまり意味のない時代であり、総合力で、時代の荒波を乗り越えていくしかないでしょう。
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京都と東京でワークショップを行います。
京都:2025年9月27日(土)、9月28日(日)
⚪︎石清水八幡宮から京田辺あたりのフィールドワークを行います。
東京:2025年10月25日(土)、10月26日(日)
*いずれの日も、1日で終了。
 詳細、お申し込みは、ホームページでご確認ください。
https://www.kazetabi.jp/%E9%A2%A8%E5%A4%A9%E5%A1%BE-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC/




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