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第1567回 過去から未来へと連なる時間の中の「今」

京都での二日間のワークショップを終了。早いもので今回で30回目なので、延べ日数は60日。
 京都と東京で交互に開催しているので、京都で開催する時は関西圏に住んでいる人という思い込みは違っていて、関東からの人がとても多くて驚いた。
 歴史それ自体に興味があるというのではなく、自分が取り組んでいることにおいて、日本や日本文化のこと、日本の歴史のことを、もう少し理解しておく必要があるという自覚をもっている方の参加者が増えていて、それはとてもうれしい。
 私自身が、「歴史」という枠組みの中の知識や情報の蓄積を求めているわけではないから。
 やはり、大事なことは、過去から連なってきた「今」をとらえるかということと、その連なりの延長上の「未来」をどうとらえるかということ。
 なので、冒頭に、「日本のこれまでの歴史全体を俯瞰する。」というテーマ設定のもと、あらかじめ以下のことを強調している。
1.縄文文化は日本が誇る文化といった、「純日本」という発想を持つ必要はない。
2.日本と大陸の距離はそれほど離れておらず、数千年単位で、大陸との交流はあって当たり前。隠岐の黒曜石がウラジオストクから出土している。
3.大事なことは、外からどんな文化が入ってきても、日本の風土自然の影響などで、年月を重ねれば日本風になっていくこと。その日本風の本質とは何か?
4.過去に起きた事を探るのではなく、外との接触を通したコスモロジーの移り変わり、死生観、世界観、つまり心の変遷を確認すること。それが、現代を生きる私たちにつながる大事なポイント。
5.神話は、過去に起きた事を記録しているわけではなく、重要な転換期において生じた社会の構造変化を、象徴的に伝えている。
6.そもそも神話世界の時間は、現代のように直線的な時間ではないので、時系列的に、神話に書かれている物語の順番が、古い出来事から順番に並べられていると思うのは間違い。
7.神話は、重要な社会的構造の変化の場合、違う切り口で、何度も書いている。文字の無い時代の口承は、記憶の伝達であり、記憶は、時系列で並んでいない。
8.伝承は、特定の人々によって行われていた。それが、どういう人たちであったのか、なぜ伝え続けていたのかを考えることも大事。

その上で、今回は、5000年の歴史を一挙に伝えることを試みたが、さずがに、フィールドワークを行なったうえでの制限時間の中で、1日では無理だった。
 ただ、私は、大きな全体を細かくわけて、一回につき少しずつという積み上げ方式はあまり好きではない。
 個々のディティールに焦点を当てる前に、まず全体の感覚を掴むことが大事だと思っているから。もちろん全体の情報量はとてつもなく膨大なので、頭に入るはずがないが、頭に入れる必要などなくて、感じることが大事。何度か感じているうちに、その全体の軸のようなもの、本質的なものが、きっと見えてくるはずだから。
 京都と東京でワークショップを行います。https://www.kazetabi.jp/%E9%A2%A8%E5%A4%A9%E5%A1%BE-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC/
<東京>2025年6月21日(土)、6月22日(日)
☆この季節、集合場所の高幡不動尊金剛寺は、山紫陽花のシーズンで、およそ200種類、17500株の紫陽花が、咲き誇るさまは、見事なものです。*いずれの日も、1日で終了。
 詳細、お申し込みは、ホームページでご確認ください。
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 新刊の「かんながらの道」も、ホームページで発売しております。




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