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第1485回 アメリカの正義と戦争ビジネス

 トランプ氏が狙撃されるニュースが世界中を駆け巡ったが、もしトランプ氏が大統領になった場合に、一番気になるのが、ウクライナ戦争の行方だ。トランプ氏は、ウクライナ戦争を終結させる方向で考えていると伝えられている。
 以下は、2021年1月23日に書いた私のブログ記事からの抜粋で、バイデン氏が第46代アメリカ合衆国大統領に就任した時のものだ。
 「・・前任者のトランプ大統領が、あまりにもギラギラしていたからか、バイデン氏には、枯れた印象がつきまとう。
 極度の物質文明で世界をリードしてきたアメリカが枯れていくのは、物質文明が鎮まっていくことにつながりそうで、それはそれでいいのだが、現存するギラギラした輩(軍産複合体など)と、トランプ大統領のように張り合っていけるのだろうか?
 オバマ大統領は、口から出る言葉はノーベル平和賞が与えられるほどの穏健派だったが、実際は、戦争ばかりやっていた。それに対して、過激派のようなトランプ大統領の時代は、アメリカが発展途上国などを新兵器の見本市にすることはなかった。だから、トランプ大統領は、世界中の良識派以上に軍産複合体に嫌われていたことは間違いない。
 ・・(中略)
 誰がアメリカ合衆国の大統領になろうが、国益を優先するのは当然のことで、アメリカという巨大な国が、その国益を優先した政策をとる時、世界は、大きな影響を被る。その最たるものが、発展途上国などを舞台にした内乱や戦争だ。アメリカは、言うまでもなく世界最大の武器製造国であり、作った武器は、使われなければ商売にならない。とくに新兵器は、実戦こそが、最新技術のお披露目になる。
 そして、現代のアメリカのニューディール政策は、公共事業よりも、海外での戦争だった。アメリカが、世界を不安定にすることで経済復興を遂げてきたのは、歴史を見れば明らかだ。リーマンショック後の経済危機の時だってそうだ。
 これまでのアメリカは、大義名分をふりかざして、けっして悪いことはしていないと饒舌に語りながら、それをやってきた。オバマ大統領のように、善人の顔をしながらそれを実行してきた(圧力に負けてさせられてきた?)。
 (中略)
 そして、大衆メディアは、大統領の好印象を伝えながらアメリカの行為を正当化していく。これが、民主党時代のアメリカのやり方だった。
 しかし、トランプ大統領になって、なんだか奇妙なことになった。
 対外戦争がなくなり、メディアは、トランプ大統領を敵にまわし、アメリカは一枚岩ではなく分断された。
 もちろんそれは、トランプが善人とか悪人とか、そういった表層的なことが原因でそうなったわけではない。ただ、もしかしたら、不動産が主戦場だったトランプにとってのニューディール政策は、対外戦争ではなく、国境に壁を築くといった時代遅れの公共事業だったからかもしれない。
 いずれしろ、トランプは、彼独特の性格ゆえか、陰で悪さをするのではなく、表立ってムチャブリをしていたので、誰もがアメリカを警戒をした。
 もし、トランプが、オバマ政権の時のような他国を舞台にした戦闘行為を行ったりしたら、世界中で一斉に非難の声があがったのではないか。「ああ、やっぱりやると思った、なんてヤツだ。」と。
 アメリカで、自分の利益を優先して悪どいことをやりたい輩は、トランプが過激すぎるので、こっそりと悪どいことをやりにくかったのではないだろうか。「しばらくは黙っていてくれ」と言えば、オバマは賢明に従っただろうが、トランプはすぐにツイッターで暴露してしまいそうで。
 それが、トランプの天然なのか、高度な戦略なのかわからないが、とにかく、アメリカの次の一手に対して、世界中が警戒していたことは間違いない。
 トランプというのは、アメリカの横暴を計るためのセンサーになっていた。そして、アメリカは、歴史をふりかえってみても、トランプでなくてもいつも横暴だった。強大な力を持っているのだから、その力を使いたくなるのは当然なことだ。
 問題は、それが、アメリカの正義として誤魔化されてしまうか、アメリカの非道として明らかになるかの違いだけ。
 バイデン大統領になったとたん、アメリカが、自国のことより世界のことを優先するようになるはずがない。それは、どの国の指導者だって同じ。
 温暖化問題への取り組みなどにしても、大統領1人の意思でなんとかなるはずはなく、産業界の意思としてそれができるかどうか。
 大統領が強硬な意思を持って、産業界その他の利益を損なってでも何かをやろうとすると、過去の歴史では、暗殺されてしまった。
 (中略)
 トランプ氏よりも厄介なのは、メディアも一蓮托生となって好イメージだけをふりまき、あげくにノーベル平和賞まで受賞し、にもかかわらず、酷いことをたくさん行ってきたオバマ大統領のような存在なのだ。
 それは、オバマ大統領個人が悪人だからそうなるということではなく、アメリカの軍需産業を含む巨大な産業界にとって、誰が、脅かしやすくて動かしやすいかという違いによるものだと思う。
 トランプは、巨大メディアを敵視していた。その敵視の仕方は極端のようにも見えるが、本質的な部分でもある。巨大メディアの害は、日本でも同じだ。
 これまでのアメリカでも日本でも、あれだけ巨大メディアを敵にし続けて政権運営を行ってきたリーダーは、かつてなかったのではないか。
 トランプ大統領には、オバマやバイデンのような賢明さがない。そのクレイジーぶりが周りに危険な人物であるという印象を与える。
 しかし、暴力団などでも一番恐ろしいのは、凶暴さがはっきりと表に出ている者ではなく、賢明で、したたかで、周りに好印象を与えながら心が冷血動物のような輩だ。
 バイデンが好印象をまわりに振りまいて表に立ち、誰か他の人物が陰で動くということもある。その輩が、したたかな冷血動物でないことを祈ろう。トランプ大統領の時のような、わかりやすさ、見えやすさが無くなるので、より警戒が必要だ。」
 この記事を書いた一年後にはウクライナ戦争が始まり、今もその最中にある。この戦争のあいだ、アメリカは、せっせとウクライナに武器を販売してきた。
 歴史にもしもはないけれど、もしも、先日の銃撃でトランプ氏が亡くなっていたらどういう展開になっていただろうか?
 そして、もしも、銃撃されたのがバイデン大統領だったら、バイデン氏は、トランプ氏のように、「私は決して屈しない」というメッセージと、世界中に拡散したあの写真のような態度を示すことができただろうか。
 バイデン大統領は、大統領に就任した時から、アメリカの軍需産業から圧力を受けた際に、それを跳ね返すような気迫をまったく感じなかった。
 高齢で足元もおぼつかない老人を大統領候補にする民主党は、強力なリーダーシップを求めているのではなく、どちらかというと操りやすい人物ということで、神輿に載せているのではないかと思われるほどだった。
 もしもトランプ氏が大統領に復活した場合、ウクライナ戦争が、さらに酷い状況となっていくのか、それとも終結に向けて動き出すのか。
 もし終結につながるような動きがあるとすれば、現代の戦争のメカニズムが、より明確になるかもしれない。

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