仕事先で、乾パンとハードタックをいただいた。
どちらも災害用の保存食。数年に1回の交換時期に、従業員や来客に配っているそうだ。
確かに、この夏に品質保持期限となる。そのまま我が家の保存食としても良かったのだが、たくさんいただいたので食べてみた。

乾パンは、どこでも売っている普通のもの。
静岡県浜松市の三立製菓のものだ。カニパンや源氏パイ・平家パイの製造元でもある。
乾パンは非常食というだけでなく一時期は行動食やおやつとして食べていたため、馴染みのある味である。
特別においしくない、味も素っ気もない感じはとても好ましい。こういうものは、味がしっかりついていておいしかったら持ち味が薄れてしまうと思うのだ。でも、三立製菓の乾パンは、ずいぶん食べやすいと思う。
ハードタックはトルコ製で、今はもう販売していないようだ。
小麦粉と砂糖と油脂と塩、それにカルシウム等で作られ、乾パンよりもさらに硬く、密度がある。
ショートブレッドやカロリーメイトブロックをさらに頑固にした感じで、齧ることもできなくはないけれど、被災し疲れた時には苦労しそう。老いた父は顎が弱いので無理だと言うし、僕だってこれだけを齧っていたら口の中がぱさぱさになりそう。
実際、これを譲ってくれた人(取引先の総務の人)は、次からはもう少し食べやすいものを選ぶと言っていた。
戦争映画に登場する、1枚がクレジットカードより大きいくらいのビスケットみたいな形態糧食が最も近い。ということは、映画のようにスープなどに放り込むのが本来の食べ方なのだと思う。
というわけで、夕食に野菜スープを作り、自分だけこれを投入して食べてみた。
パンの類をふやかして食べるのは好きではないけれど、非常時のエネルギー源としては十分なものだと思う。
これも乾パンと同じく、決しておいしいものではない。でも、主食としてよく出来た品だ。我が家の非常食にも採用したい。
そんなわけでAmazonで見つけたハードタックは、見た目も素材もまるで違う。
なんと20年も保存できてしまう。
かなりの量の食材をローリングストックしているが、それとは別にこういうものがあると安心かもしれない。
というか、この2つは同じものなのだと思う。つまり、ハードタックが日本に導入され堅パンになったのだ。
四国に住んでいた時は、旧陸軍のまち観音寺市にある和菓子屋で売っている「堅パン」が好きだった。あれはもう冗談みたいに硬かったけれど、食べていて楽しいもの。
静岡に住んでいても、時々思い出す。
週末にふと思いついて、ああいうものを買いに行けた四国時代はおもしろかった。














