徒歩で外出したら、庭に出られていた方がいて、前から話したかったことを話す。帰りに角を曲がるとまだその方が作業をされていて、回り道をしようと住宅街で方向を変えた。しかし、玄関から入ったときに、自分の様子があちらから見えないこともないため、どうしてわざわざ遠回りしたのだろうとなってもあれなので、引き返して最短ルートを行こうとする。そもそも、一回挨拶をした人と再びすれ違ったときの無言が気まずくて別の道にしたのに、次は何を話せばいいのだろうと思った。もう目も合わさないで通り過ぎようとしたら、すぐ先の車から人が出てきて、その人に挨拶していると反対にいた庭に出られている方に何をするでもなくなり、家に着いた。
ラジオで、スーパーマーケットで買いものをしているときに、何度も同じ知り合いに会ったときのやりとりに困っていたリスナーの方がいらっしゃったけれど、それは道先でも同じである。
冷えた室内に入ると、鳴き始めた蝉の音が聞こえる。あれは絶対に、油蝉だ。