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2026.2.6 『SNSの哲学』(前)

SNSの哲学』  戸谷洋志・著

 

(グーグル画像より)

 

 読みやすく、親切に書かれており、とてもよかった。

 

 SNSはしたことないのでわからないけれど、魅力的なものらしい。

 

(しないのは、言いたいことを字数制限でまとめる能力はないし、ちょこちょこ面倒くさそうだし

したい気も起きないからに過ぎない。

《ブログも広い意味ではSNSなでしょうが、伝えたいことをうまく表現できないので誤解の恐れは

不可避でも、いちおう自分の納得できる記事を作れ、ごくごく少なくても他の人に見てもらえます

-拙い記事を目にしてくださり、ほんとうにありがとうございますー》)

 

 著者は若いながらも大学の学の先生。

 ご自身もSNS愛好者だから、若い人のSNS利用は実感を持ってよくわかる。

 この本は専門の哲学という立場からSNSを見てみようというもの。

 

 二回に分けて書きます。

 今日は、①「なぜSNS承認されたいのか?

(次回は  ② SNS偶然はあるのか?〉です)

 

ーーーーーーーーーー

① 〈なぜSNS承認されたいのか?

 

私たちはなぜ承認を求めるのか?

 

(著者は初めに、いまの若者は生まれたときから既にSNSは存在していた、

SNSとともに成長したので、SNS人間関係」と「現実の人間関係」は等しくない、

同じではないという)

新世代の人々(いまの若者)は「ラインのIDを交換する」

「インスタを相互フォローする」ということが事実上の人間関係の開始を

意味する

(「承認」というのは他人が自分を認めること。ゆえに「他律」的なもの、他律性」的なもの

しかし)

他律性は悪者(よくないもの)ではない…

自律性他律性はつながっています。私たちは、自分が何者であるかを知り、

自分のアイデンティティを確立するために、

どうしても他者の力を借りなければならない…

(自分ひとりで「自分とは…」と悩んでもわからない)

他者の承認によってこそ自分を知ることができる

私たちは自分のことをよくわかっていない

自分が何者であるかを知りたい」と望むことこそ、承認欲求にほかならない

 

相互承認の境地へ

(著者は哲学者らしくヘーゲルを引用し、ヘーゲルが「承認」について考えたことを紹介する。

承認は必然的に挫折する」と。

次に、その「承認欲求の挫折はそれだけにとどまらず」「疎外」されると)

他者による承認によって自分自身を確信しようとすることは、

他者を、自分自身を確信するための手段として、いわば道具として扱う

ことを意味します。…

「私」は、他者に承認を求めることで、…

他者を道具として扱う/他者に道具として扱われる…

「私」が他者に承認を求めるとき、その他者もまた「私」に対して承認を求める

相互承認」という承認お互いの自由を承認する

「役に立つかどうかは関係なく、私はあなたとかかわっていたい」という

メッセージ(が大切)

「私」は自由であり、相手にどう見られるか、相手に承認されるかどうかを

気にすることなく、

自分の感じ方や考え方を尊重してよいのであって、

それでも「私」は他者とのかかわりのなかにいることができる

 

    


ーーーーー

 〈なぜSNS承認されたいのか?

 

 本当によく納得できた。

 

 初めの承認の話でいわれていた若い世代のことは、SNSに限らず)

現代のようなIT環境の中に育てば…と、孫を見るたびに気になっていた。

 

(子どものとき、テレビが国民の多くに普及したとき、よく一億総白痴といわれた。

が、その後、テレビ漬け生活で誰かが「白痴」になったという話は聞かない。

私もテレビの虜になったが大丈夫で安心した。

 

SNSをテレビにたとえるわけにはいかないと思うが、IT技術のお陰を多くの国民が享受できる

現代社会は、スマホやネットやAIは生きていく上での不可欠の、新たなインフラみたいになった。

《ITのほうがいずれはヒトの脳を上回り、超高性能なロボットになりヒト自体を滅ぼすかも…》)

 

    


ーーー

相互承認」という承認お互いの自由を承認する

「役に立つかどうかは関係なく、私はあなたとかかわっていたい」という

メッセージ

」は自由であり、相手にどう見られるか、相手に承認されるかどうかを

気にすることなく自分感じ方考え方尊重してよいのであって、

それでも「私」は他者とのかかわりのなかにいることができる

 

 ブログを含めてSNSだけではなく、と社会、他人相手との関係につい

本当に大事なことが述べられていた。

 

(ホームレスのいちむらみさこさんの言葉、「わたしたちがわたしたちのままで

受け入れられる場所」ということを今度も強く思った)

 

 

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                         ちりとてちん

是がまあ 終の栖や 雪五尺  小林一茶

 

 




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