
皆さんはBEV(バッテリーの電気のみを使って走行するクルマ)に乗ったことはありますか?
筆者の周りでBEVに乗っている人がほとんどおらず、なかなか電動化の波を体感することがなかったのですが…先日ベンツの修理でディーラーに預けたとき、なんと代車で「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」を貸していただけました(!)。
ただのEV車ではない、おそらく世界中のEV車の中で指折りの運動性能を持つクルマでしょう。初めて乗るモノホンのアーマーゲー。筆者が乗ったことあるクルマの最高額をブッチギリで更新です。果たしてAMGが造るBEVってどんなんだ…?
ということで、今回はEQE53に乗ってみた感想を忖度なしでレビューしていきます。「EQE買いたいけど実際はどうなんだろう?」「ベンツのEV車ってどうなんだろう?」と思っている方、ぜひ参考にしてください。
今回レビューする車の詳細情報
- 車種・グレード
Mercedes-AMG EQE 53 4MATIC+ - オプション
デジタルインテリアパッケージ
エクスクルーシブパッケージ
パノラミックスライディングルーフ
エナジャイジングパッケージ - 初年度登録
2024年9月 - 走行距離
約6,000km
先日、愛車Bクラスの不具合のためディーラーに入庫した時に貸してもらったのが↑。まさかのEQEでした(いつもはノートなのに)。
ディーラーのデモカーでしょう、ほとんど新車です。しかもよりによってフルオプのAMGですよ。新車価格は2000万円越え。貴重な機会なのでしっかり乗り回させてもらいました。
乗り味
センターコンソールにあるスタートボタンを押すと液晶が光るので「あぁ“電源”が入ったんだな」ってことが分かります。もうこの時点でガソリン車とは別の乗り物。果たしてメルセデスAMGが造るBEVの実力は如何に?
えげつない静粛性

シフトレバーをドライブに入れてブレーキを離すと、微かなモーター音と共に動き出します。恐る恐るディーラーの駐車場から道路に出て走り出すと、あることに気づきます。この車、恐ろしく静粛性が高い。
まず、遮音性が高いので周りの車の音が全く聞こえない。どうやらEQEには「ノイズ低減ガラス」なるものがインストールされているようですね。さらにEQEから発せられる走行音も、微かなモーター音と微かなロードノイズだけ。ほとんど無音のまま景色だけが流れていくのはBEVならではの不思議な感覚です。
踏まなければとても優雅

周囲の流れに合わせてゆっくりと走っていると優雅そのもの。正直、「AMG」と聞いて身構えるほどの強烈なインパクトはありません。
Eクラスらしい重さを感じるステアリングフィール、細かい凹凸を一切感じない足回り…極めて紳士的で、“これぞEセグメントのセダン”というズッシリした乗り味です。リアアクスルステアリングの恩恵もあって、割と小回りも効きますよ。ブルメスターのオーディオも腰抜かすほど良い音ですし。街乗りではとても乗りやすい上質なセダンなんです。
しかし忘れてはいけません。コイツは625馬力のモーターを積んだ、0-100を3.5秒でこなす化け物であるということを。
アクセルを踏むと未体験の加速

走行モードを「C:コンフォート」から「S+:スポーツプラス」に切り替えると、明らかにモーター音の音圧が上がったのが分かります。おぉ。こんな演出まであるんだな。
まぁせっかくAMGを借りれたんだからちょっとは加速性能を体感したい。そんな軽い気持ちでアクセルを踏んだら度肝を抜かれました。
アクセルを踏み込んだ瞬間、間髪入れず首がもげるほどの勢いで加速していきます。ジェットコースター並みの加速感。しかもシフトチェンジもないため、そのまま加速がエンドレスに続いていく恐怖感。正直にいうと「気持ち悪くなるほど」の加速でした。2秒も踏めません。怖い怖い。
加速だけでなく、運動性能もすごいですね。速度を上げてカーブしてもロール方向にもピッチ方向にもビクとも動きません。常にフラットな姿勢を保ったまま、2.5トンの巨体とは思えない動きでグイグイ曲がってくれます。
ブレーキは車重を感じる

AMG専用のクソデカいブレーキを装備しているにも関わらず、「ガッツリ効く感じ」はしませんでした。これは意外。
もちろん制動能力に不安を感じることは皆無ですが、見た目ほどの強力な制動は感じない。やはり2.5トンは重過ぎるんでしょうね。
デザイン・使い勝手
次はEQEのデザインや使い勝手についてレビューしていきます。
外から見ると”AMG“感は希薄
エクステリアはEQモデルらしい独特のデザインですよね。内燃機関系のベンツとは明確に異なるデザイン言語で表現されたエクステリアです。


2000万円越えの高級車に対して筆者が言えたことじゃないですが、やっぱりEQ系のデザインは好きになれないんですよねぇ…。正直に言ってしまうとあんまり「カッコイイ!」とは思えません。ベンツのマークがなかったら中華系かなと思ってしまうほど。言い過ぎました。すみません。
また、エクステリアから「AMGライン」と「AMG」であることを見分けるのは間違い探し級に難しい。強いて言うならフロントマスクのグリルっぽい部分にパナメリカーナっぽい縦のラインがあることぐらいでしょうか。

内装はスポーティ
内装を見渡すと、AMGならではの差別化要素が随所に見られます。ステアリングには走行モードを選択するダイヤルが付いており、シートにはAMGのバッジが輝きます。


「これはスポーツモデルです」と言わんばかりにダッシュボードはアルタンカーラで覆われており、レッドステッチが施されていますね。


全面ディスプレイは「案外使いやすい」
EQEのHMIはおそらく現行車の中で最も先進的な部類じゃないでしょうか。車に乗り込むと、運転席から助手席前までインパネ全面を覆う綺麗なディスプレイが目に飛び込んできます。これは「デジタルインテリアパッケージ」という約100万円のオプション(!)。

実際に操作してみると「案外使いやすい」。サイズが圧倒的に大きいので文字サイズも大きくて見やすいし、解像度はめちゃくちゃ良いし、タッチ精度も良好。スマホのアプリのように階層分けもシンプルなので迷子になりにくいのも良いですね。まぁ操作が面倒なら「ハイメルセデス」で解決できるんですけどね。

助手席側のディスプレイは、運転席からは見えないように偏光処理が施されているようです。抜かりない安全配慮は流石メルセデス。

パドルシフト=回生ブレーキ
EQEにもステアリングのパドルシフトが付いています。トランスミッションが不要なBEVでパドルシフトって何やねんって話なんですが、実はこれで回生ブレーキの強弱を数段階にわたって調整できるようになっています。面白い!
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EQEは買いか?

いかがだったでしょうか。
筆者にとって人生初めてのAMGは、まさかのBEVでした。個人的には「AMGってすごい」よりも「BEVええやん」の方が印象強かったですね。室内が静かだと疲労感が段違い。普段使いとして県内の通勤・レジャーで乗るのであれば、非常に優秀な移動手段だと思います。我が家に充電ポートもあるし。

一方、非AMGの「EQE 350+」は1251万円、AMGの「EQE 53」は1925万円。その差は700万円近い訳ですが、果たして日本の公道で“音”がしないAMGに乗る意味があるのか?700万円という差額分の価値を見い出せるのか?が疑問でした。街乗りの速度域なら違いはないんじゃないかなぁ…と、買えもしない車の妄想をするのが楽しかったです。
…って諦めるのはちょっと待った。EQE、サラリーマンでも工夫次第で自分のものにできるかもしれません。
欧州BEVは中古車がマジで狙い目
欧州BEV、実はリセールが壊滅的です。今の日本の中古車市場においては、新車を買ってから恐ろしいスピードで価値が下落していくのが現状なんです。
ということは、その分中古車はお買い得ということ。新車価格は1200万円、オプション込みで1400万円もするEQEですが、中古車だと2年落ち、1万キロ未満という極上車でも500万円台から狙えてしまいます。
しかもEQケアという保証制度のおかげで新車登録から5年間は故障修理も無償で受けることができますし、車検の点検費用も負担せずに済みます。必要なのは保険、その他車検手数料ぐらい。税金も爆安なので維持費のリスクも低いですよ。
結論:EQE 350+が値下がりしたら買いたい
ということで、筆者が出した結論。非AMGであるEQE 350+の中古車が値下がりしてきたら買いたい。リセールは一切期待できませんが…。
一方、BEVのAMGはイマイチ魅力が分からず。筆者がAMG買えるほどの財力を手にしたとしたら、きっとエンジンモデルを選ぶのではないでしょうか。エンジン音聴きたいですもん。
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