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「日本の医療システムを僕らの技術で書き換えていく」カケハシを選んだマネジメント経験者たちの本音

カケハシのAI在庫管理チームのエンジニアリングマネージャーやテックリードは、VPoEや課長といったポジションを経て当社へ転職してきたメンバーたちです。

彼らが役職よりも大事にしていることとは何か、なぜカケハシを選んだのか、そしてカケハシで実現したい未来とは? エンジニアが気になることを深堀りして聞いてみました。
(文中に登場する西さんはリモートでの参加となりました)

在庫管理の「難しさ」を「面白さ」に変えるAI在庫管理チームの挑戦

Head of Engineering, SCM 兼 AI在庫管理チーム Engineering Manager 小田中育生

— では最初に、AI在庫管理チームの役割から教えてください
小田中:カケハシが展開するプロダクトのひとつ「Musubi AI在庫管理」を開発するチームです。

我々は「薬局に行けば必要なくすりを入手できる」ことを当たり前だと思っていますが、実は薬局における医薬品の在庫管理は様々な課題を抱えているんです。店舗スペースには限りがあるのでいくらでも在庫を抱えられるわけではないですし、たとえばインフルエンザの流行、花粉症の季節の到来など季節要因で需要が大きく変動していきます。ここ最近ではインフルエンザ治療薬の在庫不足がニュースとして取り上げられていました。

Musubi AI在庫管理は薬局さんごとにそれぞれの処方実績をもとにAIが自動で適正在庫量を算出します。その日に発注すべき医薬品のリストがリアルタイムで表示され、さらに来局予定の患者さんや未納品情報なども確認できるため、欠品や過剰在庫のリスクを軽減することが可能です。

Musubi AI在庫管理の導入により、発注時間を半分に削減できた薬局さんもあり、今後も薬剤師の皆さまが本来の業務に専念できる世界を実現すべく、開発に取り組んでいます。

— チーム構成はどうなっていますか?普段どういった雰囲気で開発をしているのかも気になります
小田中:我々のチームは現在30人を超えており、社内では比較的大所帯のチームと言えるかもしれません。チーム内はいくつかのサブチームに別れていて、それぞれ職能横断で組成されています。

リモートワークが前提ながらお互いの取り組みを称賛しあう風土があり、オンラインコミュニケーションを通じてオフィスワーク以上の信頼関係が生まれていると自負しています。エンジニア一人ひとりの自律性が高く、変化についても積極的で、私がSlackに新しい取り組みについてポストすると、誰かしら「GO!GO!」と前向きなリアクションをくれることが多いです。


— Musubi AI在庫管理に携わる面白さはどういったところにありますか?
小田中:難易度が高いフェーズならではの面白さを感じています。

新規開発の要素もあればプロダクトの品質向上や保守運用の要素もある。エンジニア目線だと相反するような開発も両立させなければいけないことは、気合が入ります。

そもそも、医薬品の在庫管理というドメイン自体の難しさもあります。たとえば医薬品の需給バランスが崩れると、当然ながら薬局は在庫の安定化に動きます。その結果、これまでの実需に基いたAIの適正発注量と実際の発注量にズレが生じることもあり得える話です。ドメイン自体の難しい課題に対して、がっぷり四つで開発を進めていく点は非常にワクワクします。

AI在庫管理チーム / Tech Lead / 松本明紘
松本:小田中さんと同じく、永続的に稼働するシステムへと育てていくという難易度の高い課題に向き合うことが面白いですね。確かに、解決すべき課題は山ほどあります。しかし、課題を乗り越えた先には、薬局の業務効率化だけでなく、医薬品の安定供給など、よりよい医療体験ができる世界が待っていることは確信できる。

現在進行形で動いているシステムにおいて、ユーザー数の増加による負荷の増大に耐えられるよう、技術的に新しいものを取り入れながら変化していくこと。システムのインフラコスト削減などもそうですよね。

決して容易ではありませんが、今のカケハシならではの面白さではないでしょうか。


西:プロダクトが、0→1のフェーズからより多くのお客さまに使っていただくための安定性が求められるフェーズになっている中で、在庫管理システムとして不可欠な機能の開発も進めていく必要があります。私は品質向上のキャリアが長いのですが、そのスキルを活かしつつ、新機能開発に取り組めるのは魅力です。

一緒に働くメンバーの存在は大きいですね。自分たちのプロダクトはもちろん、チームをよりよくしていくことにモチベーションの高いメンバーが揃っているので、一緒に働いていて気持ちがいい。抽象的な表現になってしまいますが、やはり“人”の存在は大きいです。

医療業界の未来にコミットしたい、転職の決め手は「自分ごと感」

— これまでの経験という話題も出ました、改めて皆さんがカケハシに入社した経緯を教えてください
小田中:大きく分けて2つあります。1つは自分のコンフォートゾーンを抜け出すため。

前職はナビゲーションサービスの会社でVP of Engineeringを務めていたのですが、15年ほど働いていたこともあって、良くも悪くも自分の意見が通りやすくなっていました。仕事自体はやり甲斐があったのですが、自分にとって変化を起こすことがひと段落した感覚があって。キャリアの頭打ち感というか。

自分のマネジメントスキルが、環境に依存しないことを証明するために、信頼がゼロの状態から関係性を築いていくことにチャレンジしたい気持ちが強くなりました。

もう1つは、これからの社会において特に重要な課題となる「医療や福祉」といったビジネスにコミットしたかったから。今子どもが3人いて、薬局さんにもかなりお世話になっていて、かつ両親の体調も心配になる年齢で、医療に対する自分ごと感みたいなものが十数年前と比べて重くなっていて。私たちの世代に課された社会課題を解決するために自らハンドリングしている会社としてカケハシがフィットしました。


— 他にも医療系のスタートアップはたくさんありますが、皆さんはなぜカケハシに決めたのでしょうか?
小田中:最初のきっかけは、CTOの湯前さんがもともと飲み友達だったことです。たまたま飲んでいたときに「実は僕、転職活動しているんですよ」と話したらその場でカジュアル面談が始まりました(笑)

あえて医療機関ではなく薬局さんを起点にしていくという話を聞いて、医療に関する自分ごと化が一気に進んだ感覚があったこと、そして日本の医療システムをアップデートしようというビジョンにワクワクしました

松本:自分の場合は、プレイヤーとしてエンジニアリングに携わり続けたかったからです。前職は大手メーカーで、ちょうど課長に推薦されたタイミングに同僚が転職したのが考えるきっかけでした。そこから知り合いに相談したり、自問自答したりしているうちに、管理職よりもプレイヤーを続けたい気持ちに気づいて、転職活動をスタートしました。

カケハシを選んだのは「しっくりきたから」という直感的なところが大きいです。前職でも社会インフラに関わる仕事をしていたのですが、お客さまとは“BtoBtoBtoBtoB……”ぐらいの距離があり、社会に貢献できている実感は得づらかったんです。ある程度歳を重ねて医療を身近に感じるようになったり、カケハシの医療業界を本気で変えていこうとしているのが伝わってきたり、薬局さんや薬剤師の方々との距離の近さが自分にフィットしたような気がします。

実際にMusubi AI在庫管理をご利用いただいている薬局さんへ足を運んで、使い心地をヒアリングすることができますからね。お客さまとの距離が遠い環境にいたエンジニアにとっては、自分たちのプロダクトが使われている様子を自分の目で確かめられる魅力があります。


西:私は業務アプリの会社へエンジニアとして入社し、その後、マネージャー兼任、マネージャー専任としていき、最終的にはプレイヤーからは離れていました。改めて自分のやりたいことを考えたときに「もっとコードを書きたい」という気持ちが強くなり、転職を決意しました。

当初は医療業界に絞っていたわけではなく、シンプルにスタートアップで探していました。カケハシを選んだ理由はプロダクトの独自性が高かったことです。他の会社で最終選考へ進んだところもありましたが「このプロダクトは他に似たようなのがあるな」と思うことが多くて。

一方カケハシは面接でプロダクトマネージャーから「うちのプロダクトが今まさに薬局さんにとって本当に必要なものになりつつある」「これからどんどん医療業界に必要になっていく」と話してもらって共感したことを覚えています。

プラスアルファで魅力的に感じたのは、社外発信の多さです。小田中さんもRegional Scrum Gathering Tokyo 2024でしゃべった内容がバズっていましたし。メンバーが楽しそうに働いている印象を受けたことも、決め手になりました。

日常会話に浸透しているバリューの存在感


— 皆さんが感じる、会社としてのカケハシの魅力を教えてください
松本:AI在庫管理チームに限らず、メンバー全員が6つのバリューのうちの1つでもある「変幻自在」に取り組んでいることです。規模も大きくなってきている会社でロールに縛られずに少しずつ越境しながら目的を遂行できる環境が今の自分にとってはとても働きやすいです。

KAKEHASHI Company Deckより

西:確かにメンバーそれぞれの「プロダクトをもっとよくしていきたい」「自分たちが関わっているプロダクトをユーザーにとって価値のあるものにしていきたい」という気持ちは強いですね。

ある程度の規模になるとどうしても目の前のタスクに集中してしまいがちですが、カケハシならプロダクトを良くするためにエンジニアがPdMと一緒に仕様を考えることもある。医療体験を変えていくために、みんなが頭を使って対話を重ねている会社だと思います。


小田中:先ほどバリューの話題が出ましたが、皆が本気でバリューを意識して働いている印象があります。全社会議でもバリューを体現しているメンバーが表彰されたり、Slackの絵文字に各バリューが登録されていて、それぞれのアクションに対してみんなで押したりしています。

日常会話のなかでも「これって『無知の知』だよね」「もうちょっと『情報対称性』があったほうがいいんじゃないの」「今のコードは『高潔』だね」といったやり取りがあって、バリューの浸透ぶりを実感できます。今はどのスタートアップもバリューを大切にしていると思いますが、ここまで徹底できていることは非常にユニークだと思います。


— 厳しさを感じることはありますか?
西:若干業務寄りになりますが、連携システムが多いので他のサービスにデータをエクスポートする機能があったり、他のサービスから連携してインポートされることがあったり……たくさんのサービスと連携しているので、難易度が高いと感じることがあります。


松本:他のシステムと連携しながらプロダクトを開発していくと、接続先となる社外のシステムで仕様が異なっていることがあります。曖昧な部分を見つけて、明確に仕様に組み込んで扱えるようにしていくことは大変な部分だと思います。

そもそも医薬品のバリエーションや管理方法はとても複雑なので、それをそのままシステムに実装してしまうとシステムも複雑になってしまいます。ただでさえ機能追加などによってプロダクトは複雑になっていきます。その中でプロダクトを成長させ長く保守していくためにはできるだけシンプルにしていきたい。そのプロセスはとても難しいものですが、やりがいでもあります。


小田中:プロダクトをローンチしてから数年、ありがたいことにご利用いただくお客様が増えてきています。0→1から1→100へ、プロダクトが新たなフェーズを迎えているという点で、アーキテクチャとしても転換点を迎えているのかもしれませんね。増加し続けるトラフィックに耐えられるアーキテクチャであるべきだし、一段上のレベルが求められていくし、難易度は高いです。


西:プロダクトをご利用いただくことで蓄積されるさまざまなデータをもとにユーザー体験を変えていくわけですから、当然難易度は高いです。そこに魅力に感じてもらえたら嬉しいですね。

開発者体験を向上させながら、自分たちでエンジニアの楽園をつくりたい

— 最後にAI在庫管理チームとしての今後のビジョンを教えてください
小田中:Musubi AI在庫管理をより多くの薬局さんや薬剤師の方たちに便利に使っていただくことはもちろんですが、個々の薬局さんの業務を改善するということを超えて、いま起こっている医薬品不足など業界全体の課題を抜本的に解決していきたいと考えています。医薬品に関するサプライチェーンの世界をしなやかにつなげていきたい。

とはいえ、プロダクトにはまだ十分とは言えない機能もありますプロダクト開発のアジリティ、プロダクトのスケーラビリティ、その両方を高めていくことが必要です。

実現のために、まずは開発者体験を向上させていくべきだというのが私の考えです。開発者が自分たちの能力を遺憾なく発揮できて、より良いプロダクトを生み出すことのできる環境を本気で構築していきたい。プロダクトも開発者体験もというのは、ある意味貪欲かもしれませんが「自分たちでエンジニアの楽園をつくるぞ」ぐらいの気持ちで取り組めるエンジニアが集まるようなチームにしていきたいですね。



— 最後に、これからのAI在庫管理チームに加わってほしいのはどんな人ですか?
小田中:エンジニアリングに関するスキルに自信があることは大前提です。そのうえで目の前にある課題を解決するために必要なスキルを身につけて、成長と自走を両立できるような方ですね。

私たちは全員で全速力で走ることを想定しています。「成長させてください」と誰かが手を差し伸べてくれるのを待っているような方ではなく「一緒に走ろう、なんなら私のほうが速いよ!」と切磋琢磨していける方と未来に向かって走っていきたいですね。


松本:その通りですね。「日本の医療体験を、しなやかに。」という、ある意味まだ答えがないところを探っていくわけですから、お客様やPdMが正解を知っているわけではない。だからこそ、自分ごと化して課題解決していけるような方と一緒に働きたいです。


西:ミッションやプロダクトへの共感はもちろんですが、先ほど小田中さんが話したようにチームの開発体験を良くしていくことに貢献してくれる人や「自分は貢献できる」と自信をお持ちの人に入ってきてほしいです。


小田中:BtoCのプロダクトと比べるとハイトラフィックではありません。しかし、扱っているデータは複雑だし、高い真正性が求められるものです。チャレンジングな領域がたくさんあります。自分たちの技術がになって医療体験が変わっていく実感を得られることはとても面白いものです。自分の腕っぷしで世界を変えたい人とぜひお会いしたいです。

— ありがとうございました!

Pocket Musubi 開発チームの職務内容はこちらをご参照ください。
バックエンドエンジニア|全社共通


<プロフィール>
小田中育生
ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、2023年10月にカケハシへジョイン。エンジニアリングマネージャーとして新規事業のプロダクト開発を担当する「yabusameチーム」とAI在庫管理チームのEMを兼任。著書に『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』(インプレス)、『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』(翔泳社 )。

松本 明紘
新卒で、日立製作所へ入社。エンジニアとしてNoSQL製品、製造業向けのデータ基盤、機械学習を用いた異常検知・異音検知製品などの開発を担当する。 2023年2月にカケハシに入社。『Musubi AI在庫管理』のAI在庫管理チームでテックリードとして開発に従事。

西大樹
サイボウズでフロントエンドエンジニアやエンジニアリングマネージャーを務め、2024年4月にフロントエンドエンジニアとしてカケハシへ。AI在庫管理チームでフロントエンドのテックリードをしている。




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