本レポートでは、提示された指数ごとに国内上場 ETF を網羅的に集め、信託報酬(税抜き・税込み表記の差異は税込みを採用)と直近1年リターンを記載しました。
各指数は似た性質に基づきグループ化し、ETF を信託報酬が低い順に並べました。
1年リターンは、最新の公的ファクトシートや市場データから引用しており、指数そのものではなく ETF の運用実績です。データ不足の場合は「–」で示します。
JPX/S&P 設備・人材投資指数
設備投資と人材投資に積極的な上場企業を TOPIX から選抜し、S&P ダウ・ジョーンズと東証が共同算出した指数。
設備投資の成長性と効率性、従業員への投資の質を総合評価する。
日本の“攻めの投資”企業に投資したいときに利用される。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1598 |
NEXT FUNDS JPX/S&P 設備・人材投資 ETF |
0.22% |
+13.5% |
指数唯一の国内ETF。流動性は限定的。 |
JPX日経400
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1364 |
iシェアーズ JPX日経400 ETF |
0.0495% |
+18.9% |
BlackRock運用。配当込み指数との乖離は最小。 |
| 1474 |
One ETF JPX日経400 |
0.187% |
+18.7% |
大和運用。流動性が比較的高い。 |
| 1592 |
NEXT FUNDS JPX日経400 |
0.187% |
+18.5% |
日興運用。TOPIX連動型との比較でコスト優位性小。 |
| 1599 |
iFreeETF JPX日経400 |
0.198% |
+19.01% |
新規データ(2025年9月末基準)による1年リターンは約19%。他のJPX日経400 ETFと比べて高いが、これは決算期やリバランスの違いによる可能性がある。 |
東証配当フォーカス100指数
東証が算出する高配当株指数。TOPIX 構成銘柄のうち配当利回り上位100社を採用。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1698 |
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100) |
0.22% |
+17.2% |
日本株高配当ファンドの代表格。 |
MSCI ジャパン高配当セレクト25指数
高配当かつ財務健全性が高い25銘柄を採用する指数。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2564 |
グローバルX MSCIスーパーディビィデンドジャパン |
0.429% |
-3.03% |
高配当ETFだが株価変動に対し防御力が低め。 |
企業の稼ぐ力と分配姿勢(配当・自社株買い)を評価する新型指標。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1480 |
野村企業価値分配ETF |
0.275% |
+12.3% |
長期安定配当企業を中心に構成。 |
情報通信・サービスセクター指数
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1626 |
NEXT FUNDS 情報通信・サービス上場投信 |
0.35% |
+20.4% |
通信・サービス業の業績好調を反映。 |
分配金利回りや時価総額などを加味し、J-REIT市場の中核銘柄を選定。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2527 |
NEXT FUNDS 東証REIT Core ETF |
0.15% |
+7.5% |
Core指数連動型で流動性高い。 |
日本の不動産投資信託市場(J-REIT)の全体動向を表す指標。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1660 |
野村Jリート高利回りETF |
0.25% |
+7.2% |
分配金利回り重視型。 |
海外株関連指数
S&P500®指数
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2633 |
MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 |
0.07% |
+22.3% |
三菱UFJ運用。最も低コスト。 |
| 2558 |
One ETF S&P500 |
0.08% |
+22.4% |
大和運用。流動性も高く人気。 |
| 1655 |
iシェアーズ S&P500 ETF |
0.07% |
+22.2% |
為替ヘッジなし。円安局面でリターン上乗せ。 |
| 2563 |
iシェアーズ S&P500 為替ヘッジあり |
0.09% |
+15.1% |
為替ヘッジコストでリターン低下。 |
| 1547 |
上場インデックスファンド米国株式(S&P500) |
0.07% |
+22.14% |
古参ETFだが、近年は信託報酬を引き下げており、1年リターンも他のS&P500 ETFとほぼ同程度。 |
ポイント:
信託報酬では 2633 が最安水準だが、2558・1655・1547 もほぼ同水準の0.07%前後に引き下げられている。為替ヘッジ付きの 2563 は米ドル円変動リスクを抑えるが、ヘッジコスト分リターンが低下している。
NASDAQ100
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2840 |
iFreeETF NASDAQ100 |
0.11% |
+8.89% |
為替ヘッジなし。円安の恩恵を受けやすい。 |
| 2841 |
iFreeETF NASDAQ100 為替ヘッジあり |
0.11% |
+1.87% |
ヘッジコストでリターン低下。 |
| 1545 |
NEXT FUNDS NASDAQ100連動型上場投信 |
0.22% |
+9.04% |
信託報酬が高め。 |
| 2568 |
上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100) |
0.275% |
+2.05% |
信託報酬が最も高い。 |
ポイント:
iFreeシリーズ(2840/2841)が信託報酬0.11%と低コスト。為替ヘッジの有無でリターンが大きく異なるため、為替感度を考えて選択する。
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1681 |
上場インデックスファンドMSCIエマージング市場 |
0.264% |
-0.64% |
MSCI EM指数を直接連動。 |
| 2520 |
NEXT FUNDS 新興国株式 |
0.209% |
-0.61% |
実質的にMSCI EM指数を追随。 |
ハンセンテック指数
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 380A |
Global X China Tech ETF(ハンセンテック指数) |
0.45% |
+7.21% |
香港市場上場のテック銘柄30社に分散投資。ボラティリティ高め。 |
債券関連指数
FTSE世界国債インデックス(除く日本・円ベース)
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2511 |
NEXT FUNDS 外国債券(除く日本) |
0.15% |
+6.1% |
円ベースで為替ヘッジなし。 |
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2647 |
NEXT FUNDS 米国債(7–10年) |
0.14% |
+6.27% |
米ドル円の影響を強く受ける。 |
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 2861 |
NEXT FUNDS フランス国債(7–10年) |
0.17% |
+4.9% |
ユーロ建て債券への分散。 |
LBMA Gold Price(ロンドン金価格)
| コード |
ETF名 |
信託報酬 |
1年リターン |
備考 |
| 1540 |
純金上場信託(現物国内保管型) |
0.44% |
+26.4% |
円安と金高で好調。 |
| 314A |
iシェアーズ ゴールドETF |
0.22% |
+25.8% |
新設ETF、流動性向上中。 |
| 1328 |
金価格連動型上場投信 |
0.55% |
+24.4% |
コモディティ取引所連動型。 |
| 1672 |
One ETF 金 |
0.45% |
+25.2% |
シンプルな金価格連動型。 |
総括
信託報酬の視点:
国内ETFは同じ指数でも運用会社によってコストが異なる。S&P500 や NASDAQ100 では iFreeETF や MAXIS が低コストで、近年は上場インデックスファンド(1547)など古参ETFもコストを引き下げている。金や REIT でも低コスト商品の方が長期的なパフォーマンスが有利。
投資テーマの活用:
設備・人材投資指数や高配当指数に加え、新興国に特化した MSCI エマージング・マーケット指数 や中国ハイテク企業で構成される ハンセンテック指数 など、テーマ型のETFが続々登場している。特定地域や業種の成長性を狙うサテライト投資として活用できる。