
これまでカエライフでは、N-VANでの車中泊やキャンプ、アクティビティを楽しむ実践者を紹介してきました。様々な顔を見せてくれるN-VANですが、今年の6月には、新型軽商用EV(電気自動車)「N-VAN e:」が仲間入り。
N-VAN ガソリン車で車中泊をされている方は、ポタ電から給電してIHを使って料理をしたり、お湯を沸かしたりしている方が多いのではないでしょうか? その電力、なんと! N-VAN e:なら、車両に蓄えた電気を使ってまかなうことができるんです!
今回は、普段N-VANを愛用されている車中泊の達人であるベテランバンライファ―ruiさんと年間200日以上も軽バンでの車中泊生活を送る写真家の小川 元貴さんにN-VAN e:をコーディネートしていただきました。
電気を活用した斬新なアイデアたち。ぜひ参考にしてみてくださいね!
▼プロフィール

- rui(るい)さん
- N-VANで2018年より車中泊生活をスタート。年間300日以上車中泊しながら日本全国を旅する。元々はサウンドデザイナー・作曲家だったが、旅の様子を写真や動画で撮るようになり、現在はライターとしても活動中。
- X @megezonu
- YouTube @ruivanlife

- 小川 元貴さん
- 1983年千葉県鴨川市生まれ、柏市在住。中学時代、単身渡米した経験から旅にのめりこむ。各地へ放浪するなか、しだいに北アルプスの絶景に魅せられ、独学で写真を学びフォトグラファーの道へ。ファッション、美術品などさまざまな分野の撮影をおこなうほか、N-VANの車中泊旅で日本の四季と山々を巡っている。
- X @omaphotovanlife
- HP https://ogawa-bros.com/
- Instagram @oma_photraveler
目次
N-VAN e:とは?

2024年6月に発売されたHondaの新型軽商用EV車(電気自動車)「N-VAN e:」。N-VANの良さや積載性はそのままに、商用からレジャーシーンまで幅広い使い方ができる車両です。写真は純正アクセサリー装着車。純正アクセサリーでは、商用などの“ワーキング”シーンと、趣味などの“ホビー”シーン、それぞれのシーンにおいて、積載性や、機能性、快適性をより高めるアイテムをラインアップし、EVならではのアイテムを充実させました。
それでは、サイズ感からみていきましょう。
N-VAN e:の荷室空間の寸法

助手席と後部座席を倒せば、ほぼフラットな状態に。

開口部荷室高は約137㎝。駆動型のバッテリーの薄型を追及したことで、N-VANガソリン車と同サイズの荷室高となっています。
N-VAN e:で車中泊
電気が使えることで、車中泊の幅も広がりますよね。
ここからは、普段N-VAN ガソリン車を愛用し、日々車中泊を楽しむベテランバンライファーのruiさんと、美しい景色を求めクルマを走らせる写真家の小川 元貴さんに、「もし、ご自身がN-VAN e:を使用するなら?」というテーマのもとシチュエーションを提案していただきました!
N-VAN e:の最大電力は1500W


N-VAN e:の電力は、最大1500W。純正アクセサリーの「外部電源入力キット」のケーブルをAC外部給電器に繋げば、車両に蓄電された電気を引き込むことができ、車内のコンセントでAC100Vの電気が取り出せます。車内を閉め切った状態でも使用することが可能です。
使用できる家電の一例はこちら。

N-VAN e:でこたつ!?


冬支度なN-VAN e:
のれんにこたつですか!? 今回のコンセプトを教えてください。
ruiさん:まずは電気自動車なので、車内で家電が使えます。冬なので、年末年始の過ごし方をヒントに「車内でのんびり、こたつでぬくぬくN-VAN生活」というコンセプトにしました。
これは走る家ですね!


こたつで暖をとるruiさん
ruiさん:イメージは、初日の出を見に、海や山のふもとまで行って、綺麗な景色を温かい車内から堪能するイメージです。こたつにセットした座椅子がフルフラットになるので、そのまま寝れちゃうんです。こたつはニトリで購入しました。
素晴らしいアイデアです! こたつの電力ってどのくらいですか? なんだか消費電力が大きそうです…。
ruiさん:実は、このこたつの消費電力は300Wなんです! 他の暖房器具(セラミックファンヒーターなど)いわゆる空間を温めるグッズは熱効率が悪いのですが、こたつは保温力が強く、継続的に使用すると電力は下がります。低電力でより温かさをキープできるので、N-VAN e:との相性はバッチリです。

ライトもかわいいですね!
ruiさん:このライトは電池式ですが、真ん中の大きなライトは車内のコンセントから給電しています。純正アクセサリーの「ルーフインナーラック」にくくりつけているだけなんですよ。電力は10W程度です。
「ユーティリティフック」にかかっているおしゃれな工夫を一つ発見しました!

ruiさん:こたつに合う雰囲気にするために、ランタンの隙間に和紙を入れてみました。和紙を入れ込むだけで、より和テイストな雰囲気を演出してくれます。昔は和紙でろうそくを包んでいましたよね。このアイデアは、行燈を見て思いついたんです。他のアウトドアランタンでも応用することができますよ。お手持ちのランタンでぜひ試してみてくださいね。

ナイスアイデアです! たださすがにケトルは、消費する電力が大きそうです…。
ruiさん:このケトルは、スーツケースに入れてホテルで使用する目的で販売している旅行用のトラベルポットなんです。電力はたったの400W。今回のシチュエーションにピッタリで、この一つで十分と感じました。
- ライト:10W
- こたつ:300W
- ケトル:400W
合計:710W
ライトの10W、こたつの300W、ケトルの400W。全部足しても710W! N-VAN e:からの給電にはまだ余裕がありますね! ちなみに、普段N-VANガソリン車で生活されているruiさんですが、N-VAN e:をコーディネートして感じたことをお聞かせください。

ruiさん:N-VAN e:は、N-VANガソリン車とサイズ感や雰囲気が大差なく安心しました。僕のように元々N-VANでカスタマイズしていることをそのまま踏襲できる点は大きい。さらに、今よりも電気が使えるので、有利さが出ましたね。いい意味で、スムーズにガソリン車から電気自動車に移行できるなと思いました。よくよく見ると、細かいデザインのチェンジはありますが、無理なく楽しめそうです。

ruiさん:また、N-VAN e:の内装はベージュが基調となっているので、インテリアを合わせやすかったです。内装が黒だと使うアイテムたちの色を選びがちなところ、ベージュなことによって、選択肢が広がって楽しかったです。N-VAN e:は、初心者の方でもカスタマイズしやすい内装であると感じました。


内装にあわせたグッズたち。純正アクセサリーの「メッシュポケット」には「ポートリッドカバー」を
ruiさん推しの純正アクセサリーはありますか?

ruiさん:「ウインドウメッシュ」ですね。車中泊をしていると寒いのはなんとでもなるんですが、暑いのはどうしようもないんですよ。まず、換気ができる状態をデフォルトで持っているっていうのは必須条件。純正アクセサリーで用意されているのは、ポイント高いです。また、N-VAN e:になったことでエンジンを切ってもクーラーが使えるので、ウインドウメッシュと併用すれば夏の暑さも乗り越えられそうです。

ruiさん:N-VAN e:は、家庭用コンセントを使用できるからどんどん使いたくなります。車内で使いやすく、出力が少ない家電を探す楽しみも生まれますね。
有名な初日の出スポットは、クルマが必須な場所がほとんど。こたつスタイルで迎える新年。とても夢がありますね!
旅するアトリエなN-VAN e:


N-VAN e:の横でくつろぐ小川さん
続きまして、美しい景色を求めて走らせる小川さんのコーディネート。同じN-VAN e:でも雰囲気がガラッと変わりました。今回のコンセプトを聞いてみましょう。
小川さん:コンセプトは、「写真家と旅するアトリエ」です。カメラマンは自分の事務所を持っていて、撮影したあとに事務所へ戻り、編集して納品する流れなんですけど、N-VAN e:は電気が使えるので、クルマの中でパソコンや機材を繋げてクルマの中で事務所と同じ作業ができちゃうんです。
撮影をして、その場で編集なんてこともできますね!

小川さん:そうなんです。また、星を撮るときって晴れる日は珍しく、何日も星が出るとは限りません。そういうときは、このクルマに泊まって、天候が良くなるのを待つ。星に限らず、風景を撮影するときであってもクルマ1台で完結してしまうこともあり、“アトリエ”というコンセプトでシチュエーションを作りました。
アトリエ! 素敵な響きです。車内をもう少し詳しく見せてください。

小川さん:普段はケーブルの配線を隠していますが、N-VAN e:では電気がたくさん使えるのを見せるために電源タップを置いてみました。
コンセントがたくさん繋がれていますね。何を繋いでいるのでしょうか。

小川さん:PCの電源や機材の充電器になります。四角いのはハードディスクです。PCでバックアップをとってすぐに編集する環境が整いました。
車内の電源がとれる箇所は一箇所ですが、電源タップがあることでスマートフォンはもちろん、機材の充電を一度にできるのはとても便利です。電源タップは、家電量販店でも売っている、合計1500Wまで使用できるものを繋いでいます。繋いでいる機材の消費電力は、PCが7W、スマートフォン充電器が20W、一つ25Wのハードディスクが二つあるので50W。テーブルランプが40Wなので、消費電力の合計は117Wになります。
- PC:7W
- スマートフォン充電器:20W
- ハードディスク:50W(25W×2台)
- テーブルランプ:40W
合計:117W

車内に作業スペースがあることで、好きな場所、好きな時間にワーケーションができますね。リアウィンドウにカスタマイズされた有孔ボードも上手に有効活用されていますね。

小川さん:ありがとうございます。有孔ボード用のフックがあるので、これさえあれば、荷物を引っかけることができます。今回は主に、手袋やヘッドライト、バックパックといった趣味である登山道具を引っかけてみました。
仕事道具だけでなく、有孔ボードを活用して趣味の道具も整理できますね。普段はN-VANガソリン車ですが、今回N-VAN e:をコーディネートして、電気自動車で感じたことや推しポイントをお聞かせください。

小川さん:外にストロボを立てていますが、普段の撮影では、カメラに加え大きな発電機を持っていき、繋いでいます。N-VAN e:があれば、ストロボのコンセントをAC外部給電器に繋げ給電ポートに接続するだけで、車内の電力を使って340Wのストロボを使用することができるので、単純に荷物が減ります。さらにクルマごと移動できるので、機動力という意味では、ガソリンよりN-VAN e:の方が強いと感じました。
N-VAN e:は、純正アクセサリーを使えば車内へ電気を引き込めるだけでなく、外でも電源として使えるのがいいところ。まさに、小川さんの仕事スタイルにぴったりですね!

小川さん:個人的なことかもしれませんが、旅の途中でガソリンを満タンにする瞬間って、なんだかテンションが上がるんです(笑)。
運転中って少しでも早く目的地に到着するために無理をしてしまうことはありませんか?
N-VAN e:の充電走行距離は約245km(WLTCモードの場合)なので、長旅の場合は、途中で充電をする必要があり、強制的に休憩を取ることにも繋がりますよね。そういう意味でも事故へのリスクは減りますし、旅にも向いているなと感じました。



給電時にあると役立つ「ポートリットカバー」は、雨やほこりから防いでくれます。紫外線の低減に役立つのも、うれしいポイント。
N-VAN e:でアウトドア
N-VAN e:とカーサイドタープ
N-VAN e:は、純正アクセサリーを使えば車内へ電気を取り込むだけでなく、車外でも電源として使えるのがいいところ。今回は、ストロボのコンセントに差し替えましたが、車両の電力を使って、ホットプレートを使用することも!
また、災害時の非常用電源として、N-VAN e:は避難所やオフィスなどでも大いに役立ちます。停電が発生した際には、車両のバッテリーから電力を供給できるため、スマートフォンやパソコンの充電はもちろん、照明や電気ポットなどの家電製品も使用可能です。これにより、避難生活の中でも最低限の快適さや情報収集手段を確保することができますよ。
N-VAN e:の電気を活用したイメージは湧きましたか。
今回ご協力いただきましたruiさん、小川さん、ありがとうございました!
使用できる家電は動画でもチェック!
※一充電走行距離245kmはWLTCモード(市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード)で、国土交通省審査値です。
※普通充電(6kW)と急速充電(50kW)が利用できます。充電時間は充電器の仕様、周囲の環境温度、バッテリーの残量によって異なる場合があります、また植込み型心臓ペースメーカーなどの医療機器に影響を与える可能性があります。
詳しくはN-VAN e:メーカー公式サイトをご覧ください。
(https://www.honda.co.jp/N-VAN-e/)
文・写真・編集/カエライフ編集部
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