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週末作業でコツコツ約半年…トランポ&車中泊旅仕様のN-VANをチェック

サイドオーニングを広げたキャンプスタイルのN-VAN

クルマとバイクを愛するインスタグラマー・さるこさんが目下準備しているのが、Honda「N-VAN」でのトランポ&車中泊旅。前編では、多彩な愛車遍歴や旅のきっかけとなったしまなみ海道でのエピソード、N-VANへの「モンキー125」積載の様子をレポートしました。続く後編では、DIYで仕上げた車中泊仕様のN-VANの細部や、こだわりの便利グッズをご紹介します。

 

さるこさん

さるこさん
栃木県在住の会社員。運転免許証の取得後、スバル「インプレッサ」に始まり、ダイハツ「コペン」、BMW「130i Mスポーツ」、アウディ「S1クワトロ」など数々のマニュアル車を乗り継いできたクルマ好き。あわせて、Honda「スティード」からトライアンフ、ハーレーダビッドソン、BMWなどさまざまなバイクも愛してきた内燃機関好き。現在は「モンキー125」を積載した「N-VAN」による車中泊旅を実行するため、日々DIYにチャレンジしている。
Instagram : saruko_van

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目次

 

納車時に装着がオススメの純正ルーフコンソール

ルーフキャリアとサイドオーニングを装着したN-VAN

外装ではルーフキャリアとサイドオーニングを装着

さるこさんは、これまで多彩なマニュアル車や大型バイクを乗り継いできた、いわゆるエンスージアスト(特にクルマやバイク界隈で使われる熱狂的な愛好者の意味)。現在はHonda「N-VAN」に「モンキー125」を積載し、トランポと車中泊を組み合わせた旅に出かけるべく準備中です。前編では、その特異な愛車遍歴から、トランポ&車中泊旅のきっかけとなったしまなみ海道の旅、そして実際にN-VANにモンキー125を積み下ろしする様子までをレポートいたしました。

続く後編では、車中泊仕様にするため手を入れたDIY箇所と、日ごろ愛用中の便利グッズの数々を細かく伺います。といってもDIY箇所だけでも非常に多いのでいったんリスト化いたしましょう。

  • ルーフコンソール(純正アクセサリー)
  • フロントホイールクランプ(前編で紹介)
  • フロアパネル(前編で紹介)
  • 天井のデッドニング、ライニング、LEDライト装着
  • 収納付きベッド
  • ベッドマット
  • カーテンレール
  • サイドパネル
  • 跳ね上げ式テーブル
  • バックドアパネル・バー・開閉ボタン
  • 採光窓・換気扇
  • ダッシュボードトレイ
  • ルーフキャリア
  • サイドオーニング

いやはや盛りだくさん。普段は働く会社員ですから、主に週末を利用してコツコツと半年間かけてDIYしたのだとか。もちろん一人でできない箇所は、N-VANの集い主催者でご近所のちぎすけさんや、ツーリング仲間に手伝ってもらったのだそうですが、それでもここまでの作業は簡単ではありますまい。

N-VANのルーフコンソール部をファブリックで目隠し

ファブリックで目隠しするのがさるこさんらしい、N-VANのルーフコンソール部

まず、納車時に付けたという純正オプションのルーフコンソールからお願いします。

さるこさん:先ほど(前編)もお話ししましたが、N-VANはバイクの積み下ろしに使うので、なるべく天井は高いままにしておきたかったんです。でも、N-VANは運転席まわりの収納が少なめなので、せめてルーフコンソールくらいはと納車にあわせて付けてもらいました。ここにはティッシュなど運転中に使いたいモノや、逆に寝袋などベッドで寝るまであまり必要ないものなどを収納しています。

 

収納した荷物が丸見えにならないよう、ファブリックで目隠しされているのがポイントですね。で、いよいよ本格的なDIY箇所を伺うのですが、まずは天井のデッドニング(制振材や吸音材などを詰め込み、エンジン音や風切り音などのノイズを抑え車内の静粛性を高める処理)とライニング(内張りの張替え)ですよね。

LEDライトを埋め込んださるこさんのN-VAN天井

天井の張り替えと同時にLEDライトを仕込んだため、明るい車内

さるこさん:はい。最初に手を入れたのが天井ですね。このときは、新車なのに天井を傷だらけにしちゃうわ、一人でライナーを戻せなくてちぎすけさんに手伝ってもらうわで、けっこう大変でした。でも、そのおかげで踏ん切りが付いて、新車にガンガン手を加えるのも平気になったんですけどね。ただ、施工前に車中泊をしていないので、エンジン音や雨音といったノイズをどれだけ抑えられたか効果がわからないのが残念ポイントです。

 

ソロ車中泊を安全で快適に過ごすための工夫

自作ベッド下の引き出し収納

ベッド下は上半身側が引き出し収納、足元側が空洞のコンテナスペースになっている

続いては奥側が引き出し、手前が荷物スペースになっている、全長170cmの収納付きベッドですね。

さるこさん:身長158cmなので余裕で寝られます! ただ、これは一度完成したんですがモンキー125と干渉することがわかって、そこからもう一度作り直したので、なんだかんだ週末ごとに作業して結局5ヶ月くらいかかっています。骨組みはイレクターパイプという素材を使っていて、軽くてパーツごとに分解できるのが特徴ですね。

自作の収納付きベッドに横たわるさるこさん

もっとも時間と労力がかかった収納付きベッドとベッドマット。枕パーツを支えているのがイレクターパイプです。天井近辺には自作カーテンレールも

ご、5ヶ月! その上に敷くベッドマットも自作なんですよね?

さるこさん:純粋にかかった労力では、このベッドマットが一番大変だったかもしれません。OSB合板に高弾性ウレタンとチップウレタンを貼り合わせたものを、表皮で覆ってタッカー(ホチキスのようなもの)で張り合わせました。ただ、寝心地は良いのですが、表皮の色がイマイチだったのでブランケットで誤魔化しています(笑)。

 

頑張った甲斐あって寝心地も良さそうです。その後、カーテンレールを設置して、リアクォーターウインドウに収納付きのサイドパネルを設置された、と

自作の跳ね上げ式テーブルでお茶するさるこさん

リアクォーターウインドウを潰して収納とテーブルを設置

さるこさん:はい。ここは防寒と目隠し目的で、窓とパネルの間に断熱材を仕込んでから、棚を付けました。下部には跳ね上げ式テーブルも備え付けたので、雨の日はベッドを椅子代わりにして、調理したり食事したりできるようになっています。ちなみに反対側にはマガジンラックがあります。

 

テーブルのまわりには電源や照明、フェイクグリーンまで飾り付けられていて、雨の日や夜間でも明るい気分で過ごせそうです。さらに車内では安全に配慮してIHヒーターを使うそうですが、それでも運転席側のスライドドアには換気扇や採光窓が設けられていて、車中泊時の安全性と快適性を担保しているのはさすがです。

さるこさんのN-VANのベッド側に設置された採光窓と換気扇など

ベッド側のスライドドアには採光窓と換気扇を設置。その隣は小物を引っ掛けるフックやマガジンラック

 

バックドアを内側から開けるボタンはなんと電気式

話は前後しますが、サイドパネルを取り付けたあと、バックドアの内側にも同じ素材を貼り付けられていますね。

さるこさん:そうです。同時にハンドルバーもくっつけて、車内からバックドアが開けられるようオープンボタンも備え付けています。これ実は、機械式ボタンではなくて電気式ボタンなんですよ。

N-VANに備え付けたバックドアハンドルを握りしめるさるこさん

バックドア裏のバーと、見えにくいかもしれませんが赤いポッチが電気式オープンボタン

それは、全N-VANオーナー垂涎のDIYポイント! これまたN-VANの集いで知り合った方に手伝ってもらったそうです。そして内装では最後と言いますか、取材時時点で最新のDIYポイントが…。

さるこさん:モンキー125のミニカーを飾ってあるダッシュボードトレイです。ここも大変で、何度も型取りしながらも合わずに失敗して、微調整しながら作り直して、最終的にパイン材で完成しました。それだけに愛着のある部分ですね。

さるこさんが苦労したという自作のダッシュボードトレイ

一見では純正品かと見まがうダッシュボードトレイ。スマホホルダーも干渉しないようしっかり回避

ここもDIYポイントだったんですね。聞かないと純正アクセサリーかとスルーしてしまうところでした。これでひとまず内装はおしまいですが、続いて外装は?

さるこさん:大きなモノではルーフキャリアとサイドオーニングの設置ですね。オートキャンプでも、トランポツーリングでも、天気の良い日は外で焚き火をしたりご飯を食べたりしたいので、サイドオーニングは必須だなと思って。一応、風よけや視線よけに3面覆うことができるタイプを選びました。となると荷物も増えますので、積みきれないモノはルーフキャリアに逃そうと。

TUFREQ社のルーフキャリアと、収納されたサイドオーニング

TUFREQ社のルーフキャリアと、収納されたサイドオーニング

屋根があれば外に停めたバイクも安心ですものね。これらすべてを展開した理想のキャンプベースモードが冒頭の写真です。いやはや、楽しそう。これはクルマ・バイク好きにしてアウトドア好きの、夢の最終形態のひとつではないでしょうか! ちなみにお披露目いただいたキャンプグッズにも、もろもろこだわりがありそうなんですが、特にカエライフ読者が注目しがちなポータブル電源の種類と、オススメのキャンプギアひとつを紹介いただけますか?

さるこさん:ポタ電は助手席の足元にぴったり収まるEcoFlow社の「RIVER 2 Pro」ですね。容量768Whあるので一人車中泊には十分です。オススメのギアは…、GRANDOORの「マルチグリドルパン 25cm」です。欲しかったんですけど、1年くらい買えなくてようやく手に入れました。直火はもちろんIHヒーター対応で、見た目より深さもあるのでアヒージョしながら周りでパンを焼く、なんて使い方に向いています。

N-VANの助手席足元に収まったEcoFlow社のポータブル電源RIVER 2 Pro

助手席足元にシンデレラフィットのポータブル電源

GRANDOOR「マルチグリドル 25cm」を手にするさるこさん

さるこさんイチオシのGRANDOOR「マルチグリドル 25cm」

 

いつかN-VANで旅したいのはバイカー憧れの◯◯◯

それにしても、さまざまな方からのアドバイスや助力があったにせよ、一人でここまでN-VANをトランポ&車中泊仕様に仕上げたのはお見事と言わざるを得ません。もちろん失敗しながら試行錯誤をくり返した結果とも言えます。

 

しかし、先ほどもチラッと触れていましたが、新車のN-VANをいきなりDIYするのに躊躇はなかったんでしょうか?

さるこさん:もちろんありましたけど、最初、天井の断熱作業をやったとき傷だらけにしてしまったので、そこで踏ん切りが付きました。もっとも、ボディに穴を開けたりするようなDIYは行っていないので大丈夫かなと。

 

N-VANの集いへの参加や、地元でのクルマ&バイク仲間の人脈に助けられたとおっしゃっていましたが、他に参考にした方はいらっしゃいますか?

さるこさん:はい。YouTuberのちぬ子さんや、カエライフにも登場されたMONKEY HEAVENさんのチャンネルなどはよく見て参考にしています。フロアパネルなんかはまんまモンキーヘブンさんを真似しています。

 

それはモンキーヘブンさんも喜ばれるかもしれません。では、経験者としてこれから初めてN-VANをDIYされる方に向けて、最初に手を入れるならどこがオススメですか?

さるこさん:やっぱり大事なのは「座るところ」と「調理・食事できる場所」だと思うのでテーブルと椅子ですかね。自然とベッドが椅子代わりになるかと思いますが。あと、N-VANは意外と収納が少ないので、しつこいですが純正のルーフコンソールは便利ですよ。

 

レコメンド、ありがとうございます。この仕上がったN-VANでお出かけはしましたか?

さるこさんの愛車モンキー125

いつか北の大地を駆け抜けたいモンキー125。走行距離は取材当時でまだ130kmでした

さるこさん:トランポではないんですが、いったん収納ベッドが完成した今年の夏に、成人している娘と2人で上高地に行った途中で車中泊をしました。娘は床で寝ましたけど(笑)、これで大人2人はしっかり車中泊できるなとの確信を得ました。その後トランポと車中泊の旅をテストできたのは、つい先日に出かけた磐梯吾妻スカイラインです。まだまだ近場なので、来年こそは長距離の旅に出かけてみたいなと思っています。

 

なるほど。では最後にどこに行きたいか、今後の展望についてお聞かせください。

さるこさん:そうですね。このDIYのきっかけになったしまなみ海道にも行ってみたいですが、実は一度もツーリングでは行ったことのない北海道をトランポと車中泊で旅してみたいです。そのためにはまとまった休みを取らないといけないんですが、実はお仕事のほうで昇進しそうで…今度はお休みを取るのが難しくなってきました。

 

N-VANは完成しても今度はお休み問題が…。とはいえ、その気になったらショートトリップできる自由の翼を手に入れたのは確かなわけですから。今後は虎視眈々(こしたんたん)とお休みのチャンスを狙いつつ、また北海道に上陸できた暁にはインスタグラムの投稿を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

GLYPH前日光店

今回撮影でご協力いただいのは、2万平方メートルの広大な敷地を誇るGLYPH前日光店。敷地横を清流・大芦川が流れ、森林に囲まれた自然豊かなオートキャンプ場です。ゆとりのあるフリーサイトに加え、1日1組限定の広大なプライベートサイトのほか、サウナや内風呂、シアタールームといったアメニティも備えています。

 

文/熊山 准
写真/宮越 孝政
編集/熊山 准、TAC企画
撮影協力/GLYPH前日光店
https://glyph.tokyo/base/maenikko

 




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