今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
父方の祖母はお料理が得意ではありませんでした。
『得意ではない』というのは控えめな表現で、ほぼ出来ませんでした。
その分祖父が出来る人で、40年も昔におされなイチジクのジャムを作っていました。
明治生まれと大正生まれのカップルとしては、珍しいケースといえましょう。
幼稚園児のころ、祖母と二人で作った思い出の『ホットケーキ?』。
私「おやつにホットケーキが食べたい」
祖母「ホットケーキ、美味しいもんなあ」
私「おばあちゃん、作って!」
祖母「どうやって作るん?」
私「…茶色いから、ちくわを入れるんとちゃう?」
二人で作りました。
小麦粉にちくわの輪切りを入れ、水を入れてこねてからフライパンで焼きました。
予想とまるで違う物体に仕上がった食品を、二人で首をひねりつつ完食しました。
そんな祖母に、
還暦を目前にして得意料理ができました!
そら豆のあんこ
よりによってなぜ、あんこ。
しかも上手い。美味い。
小豆で作るものより色が浅く、甘み控えめであっさり。
手間のかかるこしあん。
みんなに「美味しい」「美味しい」と言ってもらえるのが嬉しかったのでしょう。
祖母は作って作って、作りまくりました。
ある日、祖父は結婚して以来初めて愛妻弁当を手に入れました。
お昼になるのを待ちかねてお弁当の蓋を開いた祖父。
一面に敷き詰められたそら豆のあんこを見たときの祖父の哀しみは、
余人には、計り知れない…。
【いらすとやさん】
まあ、おにぎらずのおはぎバージョンだと思えばなんとか。