モデルと役名の対比一覧
モデル名→劇中名の順で書きます
稲垣家→松野家
セツ→トキ
万右衛門(まんえもん)→勘右衛門(かんえもん)
金十郎(きんじゅうろう)→司之介(つかさのすけ)
トミ→フミ
お婿さん
前田為二(まえだ ためじ)→山根銀次郎(やまね ぎんじろう)
小泉家→雨清水家
湊(みなと)→傳(でん)
チエ→タエ
氏太郎(うじたろう?)→氏松(うじまつ)
藤三郎(とうざぶろう)→三之丞(さんのじょう)
対比してみてわかること
こうしてみると、意味か、音でモデルと共通のものが全くないのは、松野家の司之介さんと、雨清水家の傳さんの、主人公のお父さん二人だということに気がつきました。(トキとモデルのセツさんの名前は、「時間」という意味で共通というのは、私の推論ですが。こちらの記事参照 。)
それでも傳さんは、モデルの小泉湊氏と、一文字の名前であることが共通するのに対し、司之介さんは、モデルの稲垣金十郎氏と共通する点がありません(そりゃ文字数は三文字で共通ですが。)。
個人的にこれは、この二人が「かなりフィクション入ってるよ」という制作側のメッセージなのかなと思います。
以前も書きましたが、司之介さんのモデルとなった金十郎氏の破産の原因は、ドラマよりももっと入りくみ、訴訟沙汰も含まれた数年かかるものでした。負った借金も、元々はおそらく他人の借財であったろうことは繰り返しておきたいと思います。
事業の内容も、山林経営という、まだまだ木材が燃料や加工材料として重宝されていた当時にあっては、堅実なものであった、少なくともドラマ中のウサギ相場に比べれば、堅実に行こうとしたと私には思えます。堅実志向ではあったけれど、組んだ相手が悪かったことと、その被害のショックから立ち直れなかったのではないでしょうか。
司之介さんのような、よくも悪くもノリのよい人ではなかったような気がします。
また、湊氏もドラマの傳さんよりも厳しい人ではなかったか……と思われます。(具体的にここではどうこう言いませんが。)
まあ、いずれにせよ、維新以降は公職にあった人ではないので、記録や証言はあまり残ってないと思われ、性格などをうかがわせるものは、この二人の孫にあたる、小泉一雄氏の著作内の証言など限られているものではあるのですが。
勘右衛門、司之介、三之丞、銀次郎の名前について
勘右衛門さんの「右衛門」、司之介さんの「(之)介」、三之丞くんの「(之)丞」。これらは元々律令制の頃の官名が人名に転化したもののようです。
特に司之介さんと三之丞の「介(すけ)」と「丞(じょう)」は各国府(県庁みたいなとこ)の役職名に由来します。
「介」は、国府の長官の次にあたる役職名。
「丞(じょう)」は、介に次ぐ地位の「掾(じょう)」が由来*1。
おそらく、司之介、三之丞はモデルの人名に「武士らしさ」を足したくてこういう名前にしたのではないかと思われます。
銀次郎さんも、同様にモデルの人は、次男を示す「-二」で終ってるのに、ドラマでは「郎」がついたのも、武士らしさを出すためかもしれません。
また、勘右衛門の「右衛門」は「右衛門府」という役所名から来ていますが、モデルになった稲垣万右衛門氏はフルネームは「稲垣万右衛門保仙」というそうで、「万右衛門」は代々継ぐ名前だったようです。
同じように、小泉湊氏もフルネームは「小泉弥右衛門湊」だそうです。(「弥右衛門」も代々の名である模様。)
参考
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では。
1月29日発売だそうです。
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*1:「丞」には後世になってついた別の用法もあるのですが、それはまだネタバレになるかもしれないので……。