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ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と「レフカダ・ヘブン」ー『ばけばけ』キャスティング発表によせて2

はじめに

 今年後半の朝ドラ『ばけばけ』のキャスティングは既に発表にはなっていたのですが、ラフカディオ・ハーン(日本名:小泉八雲)をモデルとする英語教師、ヘブンの役名のフルネームが未発表だったので、この記事で他のことと絡めて語りたいと思います。

 キャスト発表時の記事↓

kabuchuhistory.hatenadiary.jp

 

ヘブン役のトミー・バストウ氏と八雲の特徴について

www3.nhk.or.jp  先日ドラマの撮影風景の中で、ヘブン役のメイクが発表されましたが、そのグラフィックについてふたことみこと。

 八雲は小柄ながら肩幅が広く、がっしりした体格だったのが伝わっています。下記リンクで、真ん中あたりに八雲の後ろ姿のイラストが載っています。

yakumokai.org

 バストウ氏はWikipediaによれば、身長は185センチと大柄ですが、肩幅の広い感じとかは、八雲に似ていると感じました。

 八雲自身の身長は、165センチくらいだったのではと読んだ記憶がある*1のですが、明治時代に西洋人は怖がられた、ということを表現したり、他の日本人キャストとの釣り合いを取るためにも、これくらいあっても良いかな、と私は思いました。

失明していた左目の表現

 ここから先は、障害をめぐるデリケート*2な話となります。八雲は左目を少年期に失明していたことがよく知られています。

 40年前のNHKの『日本の面影』は八雲自身が主役の伝記ドラマで、ジョージ・チャキリス氏が演じました。

 絵的にはどんなだったのか下記リンクをご参照ください↓。(検索したらなんとチャキリス氏の公式サイトがヒットしました。ありがたや。)

gchakiris.com

 このドラマでは、上記サイトの画像をご覧いただけばわかるように、まぶたをメイクで強制的に閉じておく、という方法で対処していました。撮影当時の技術では、恐らくそれしかなかったのでしょう。

 しかし、実際には、白濁した瞳が見える状態だったらしく、それを恥じた八雲は、左目を写真に写さないよう右側からしか撮らせないか、下の写真のように手で隠すなどしていました↓。

commons.wikimedia.org

 今回のドラマの制作発表がされた頃、カラーコンタクト技術の進んだ現代では、八雲をドラマで扱うなら、左目は白目のカラーコンタクトで表現できるんじゃないか……と考えていました。半面、あくまで今回の朝ドラでは、「モデル」という体裁でしたし、そもそも扱うのかなと思っていました*3

 そして、先日の撮影風景の発表。下記リンクでの動画にご注目。1分40秒あたり↓。

www3.nhk.or.jp

 バストウ氏の左目、しっかり白コンタクトでした。技術の進歩に感心すると同時に、閉じてる時同様、恐らく左目は見えない状態だろうと思うので、安全には気を付けて欲しいです。

6月3日付記:下記記事でバストウ氏に関し、「左目に白いコンタクトレンズを装着」と書かれています。

news.yahoo.co.jp

上記記事が消えてしまった時のための元記事です↓。でも、会員にならないと途中までしか読めません。

www.sanin-chuo.co.jp

ヘブン役のフルネームについて

 以前の発表では、「ヘブン」という名字しか発表されてなかった役名ですが、フルネームが今回発表されました。

www.nhk.jp

 「『レフカダ』・ヘブン」とのこと。「レフカダ」というのは八雲のミドルネームだった*4「ラフカディオ」の語源となった出生地「レフカダ島」をまんまもってきた感じですね。

    私の知識が浅いことは承知の上ですが、ヨーロッパ語圏で「-a」音で終わると女性名的な印象を与えるんじゃないかという気もしてしまうんですが、どうなんでしょう

 既存の朝ドラでは、水木しげる氏も、役名では名字は変えているけど、名前は本名と同じ「茂」でしたし、今放送中の『あんぱん』でもやなせたかし氏がモデルの役は名前は本名と一緒の字の「嵩(たかし)」です。

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

 ヘブンも、名前はそのままで良かったんじゃないかとも思うんですが。他の二人は、よくある名前だけど、「ラフカディオ」は、あまりに八雲本人を指してしまうので、変えざるを得なかったんでしょうか。

 ちなみに、「パトリック」は父の故郷のアイルランド守護聖人聖パトリックから、帰化時の名前「八雲」も、出雲国の枕詞の「八雲立つ」から、と、地名、ないし土地に由来する名前を八雲はつけられています。*5

ja.wikipedia.org

バストウ氏のキャリアと、ヘブンとの共通点について

 さて、ヒロイン役の高石さんの記事と同様、キャストの方のキャリアと、役(もしくはそのモデル)との共通する何かはないか見ていきましょう。

 バストウ氏が今回のオーディションを受けたきっかけは、ドラマ「SHOGUN」に出演中、共演者の日本人キャストからオーディションの存在を教えてもらい、そこから話が進んだ……とのことです。

   ソースはこちら↓。

ja.wikipedia.org

 そしてひょっとしたら、合格した理由も、『SHOGUN』での役だったのかもしれません。

 このドラマでのバストウ氏の役柄は、イギリス人ジョン・ブラックソーン(ウィリアム・アダムスがモデル)と対立するポルトガル人司祭、マルティン・アルヴィト(ジョアン・ロドリゲスという実在人物がモデル)となっています。

 ↓関係図はこちら。キャストの写真に合わせてクリックすると、説明が出てきます。

dcam.disney.co.jp

 

   ジョアン・ロドリゲスについてはこちら↓。

ja.wikipedia.org

 

 八雲もまた、カトリック式の教育を受け、神学校にいたことがあるそうです。

 それと、バストウ氏はイングランド出身でありながらも、ポルトガル人(南欧系)の役を演じたということも、影響したのかもしれません。

 長くなってしまいました。今回はこんなところで。

 では。

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*1:すみません、うろ覚え

*2:下世話と言った方がいいかも。

*3:水木しげる夫妻をモデルにした『ゲゲゲの女房』でも、水木氏がモデルの役では、ご本人と同じ、戦傷による左腕欠損を再現していたので、何らかの形での失明表現はあるとは思ってましたが。

*4:ファーストネームの「パトリック」はアメリカ時代ごろから使わなくなったと言われる。

*5:だからどうと言われればそれまでですが……。




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