最近、京都で舞妓さんをしていた方から、「未成年のうちからお酒を飲まされたり、セクハラをされた」という告発が出ました。
記事にもありますが、22年に一度Twitterで告発して、でもその後が続かなくて、どうなっていたのかな、とは思ってました。今回が再度の告発です。↓
2022年時点で、弁護士ドットコムも記事にしています。↓
法的には、未成年を深夜に働かせてはならないという、労働関連の法、未成年者保護の法に触れるみたいです。あと、セクハラも論外。
マンガ『ハッスル』について
この告発、たぶん本当だろうな、と最初の告発が出た時に思っていました。というのも、こうしたことを「普通」として書いていたマンガをちらっと読んだことがあったからです。
舞妓さんをしている少女が、夢を諦めきれず、女子プロレスラーを目指す話としか覚えてなかったのですが、「舞妓 プロレス マンガ」で検索したらなんと一発で出てきました。ありがとうGoogle、ありがとうインターネット。
あらすじはこちら↓
1995年から1997年に連載された漫画ですから、もう30年前の作品ですね。以下、この時代背景を念頭においてお読みください。(おおざっぱに言って、女性の結婚年齢が男性より2年早い16歳で、そして法律で禁止されつつも、未成年者の飲酒の感覚がゆるかったり、セクハラが問題にされ出すかどうかという時代です。)
『ハッスル』のあらすじ
1巻を取り寄せて、改めて読み直したところ、冒頭早々で、パトロンの社長さんがコトに及ぼうとして、主人公からプロレス技で反撃され、あしらわれるというところから始まっていました(爆)。そして、他の酒席でも、お酒を賭けて腕相撲をして勝ちまくり、お酒を飲みまくったり、プロレス技が売りになる破天荒な舞妓として人気を得ているというキャラとして出てきます。
場面を変えて、パトロンと体の関係があることも、書かれています*1。
そんな彼女が、昔あこがれていた女子プロレスラーが復活するのを知り、パトロンに頼み込んで、東京の後楽園ホールに復活試合を見に行き、件の女子レスラーが、新団体を旗揚げすること、それに加わる新人を募集することを知り、プロレスへの志望が再燃します。
そして、置屋のおかみさんを説得しようとするのですが、主人公にやめられたら、今まで彼女にかけてきた労力がなくなるし*2、問題児とは言え、器量や度胸や頭の良さ*3を見込んでいるおかみさんの側は渋ります。
しかし、受けるだけ受けさせれば、あきらめもつくだろうという助言もあり、試験を受けさせることになります。
試験は10キロマラソンを走るというもので、置屋の人達は、それまで主人公が、一年間仕事でお酒を飲み続けていて、それに耐える体力はないだろうと安心します。
しかし、主人公は意外な粘りをみせ、見事一次試験を突破してしまう……というあたりまでが、昔、私が、家族の買ってきた掲載紙で読んだ箇所でした。
読んだ当時(30年前)の私の感想
読んだ当時の私は、パトロンとの描写を見て、「え、今も舞妓さんって、ここら辺『形だけ』じゃないの?」とは思いました。でもまあ漫画の世界だし、本当かどうかわかんないな、とも。
お酒の方は、あんまり問題に思わなかったんですよね(反省)。本当に世の中全体が、未成年の飲酒に関してゆるかった時代ですし、主人公自身が好んで飲んでたようにも見えたので。でも、仕事で飲まざるを得ないのも確かなわけで。
彼女が、男と酒を、10代ながらに割り切って仕事をこなせるのは、私が連載当時読んでいた箇所より後の話で、描写されていました。
実は主人公は舞妓になる前、東京にいた中学生の頃に、性暴力を振るわれていたのです。
最初の結婚で死別して以来、男関係で問題を繰り返してきた、元芸妓の母の男性トラブルの火の粉が、主人公に飛んできた形でのことでした。これをきっかけに、主人公は、おそらくは母の男関係から来る問題から逃れるために、京都で舞妓となったことが書かれています。
繰り返して書きますが、この漫画は30年前に描かれたものです。
だから、この話の主人公をそういう子に描いた漫画家さんを責める気はないし、そういう時代だったと言えばそれまでです。
しかし、おそらく当時でも、主人公のような育ち方をした人以外から見れば、かなりドン引きな世界であったろうとも思います。*4
いわんや30年経って人権基準の変わった今となっては、です。
では。
技かけてる方の子が主人公です↓。日本髪を結う下地の段階? ってこんな感じになってるんだ、というのは新鮮でした。←これも間違い。これは東京時代、舞妓さんになる前の髪型でした。
技をかけられているのは、東京時代に同級生で、女子プロファン仲間だった親友。テスト会場で劇的な再会を果たします。
4月13日付記:自分の記憶を確認するため、必要な個所のあるはずの1巻のみ取り寄せて確認したところ、現代において問題になっている箇所との齟齬は無かったのですが、作品についての解説が、ややずれていたため、一度非公開にした後、改稿いたしました。大変申し訳ありません。
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