こんにちは、株もっちーです。
金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。
要するに読書感想文的な活動ですね。
読んだ本:街とその不確かな壁(上巻) (新潮文庫 む 5-46), 村上春樹 (著)
気づいたこと
ゴールデン・ウィークに読もうと思って買っていたのですが、読む気になれずににおいてありました。
暇ができたので、読み始めましたが、面白いですね。
特に、以下のくだりには思わず自分自身を重ねてしまいました。 村上ワールドの中では、淡々とした「通過点」のような場面かもしれません。 でも、今の私にはとても刺さりました。
こちらの「現実の世界」にあって、私は中年と呼ばれる年齢にさしかかった。これという際だった特徴を持たない一人の男性だ。私はもうあの街にいたときのような、とくべつな能力を購えた「専門家」ではなくなっている。眼を傷つけられてもいないし、古い夢を読む資格を与えられてもいない。巨大な社会を構成するいくつものシステムのひとつ、その歯車のひとつに過ぎない。それもずいぶん小さな、交換可能な歯車だ。私はそのことをいくらか残念に思わないわけにはいかない。
ここに戻ってきてからーおそらく私は戻ってきたのだろうーしばらくのあいだ、私は何ごともなかったように毎朝電車に乗って会社に通勤し、いつもどおり同僚たちと簡単な挨拶を交わし、会議に出て然るべき(しかしそれほど役に立つとも思えない)意見を述べ、あとはおおむね自分の机の前で、コンピュータに向かって作業をする。メールで全国の支店に指示を出し、先方から様々な要請を受ける。ときどき会社の外に出て、書店の責任者や出版社の担当者と会って打ち合わせをする。それなりの経験を要することではあるが、とくに難しい仕事ではない。ただの小さな定型の歯車だ。そしてある朝、私は上司に辞職願を出す。これ以上この仕事を続けていくわけにはいかない。考え抜いた末に、そう心を決める。今ここにある生活のレールからいったん心身を外さなくてはならないしたとえそれに代わる新しいレールが見当たらなかったにしてもだ。
上司は突然の申し出に驚愕する。それまで私はそんな気配をまったく見せなかったから。そして彼は、私がライバルの会社にヘッドハンティングされたのではないかと考える。そうではないことを、私はうまく説明しようと試みる。それは簡単なことではないが、とにかく相手を納得させることになんとか成功する。それから彼は次に、私が何か心理的なトラブルに遭遇しているのだろうと推測する。ノイローゼとか、初期中年クライシスみたいなものに。
「仕事に疲れたとかそういうことなら、しばらく休暇を取ればいいじゃないか」と上司は穏やかに私を説得する。「有給休暇も溜まっているようだし、半月ほどバリ島かどこかで羽を伸ばし、気分を一新してまた戻ってくればいいだろう。そしてその時点でもう一度考え直せばいい」
私はそれまでこの直属の上司と良好な関係を維持してきたし、彼もまた私に好意に近いものを抱いていたと思う。だからこんなことになって、彼に対して申し訳ないとは思った。しかしたとえ何があろうと、もうその職場に戻るつもりはない。それは朝の最初の光のようにはっきりしていた。
私はただこの現実が自分にそくわないと感じるだけなのだ。この場所の空気が自分の呼吸器に合っていない、というのと同じように。ここにこのまま留まっていては、やがて呼吸をすることさえ困難になってしまうだろう。だから一刻も早く、次の停車駅でこの電車を降りてしまいたいーー私が望んでいるのはただそれだけだ。どうしても必要なこと、そうしなくてはならないことなのだ。
でもそんなことを言い出しても、上司には(そしてたぶん同僚たちにも)理解されないだろう。この現実が私のための現実ではないという肌身の感覚は、そこにある深い違和感は、おそらく誰とも共有できないものだ。職を辞して自由の身となったものの、その後何をすればいいのか、計画と呼べそうなものを持ち合わせていなかった。だからとりあえず、可能な限り何も考えず何もせず、ひとりで部屋に寝転んで日々を送った。それ以外に私にできることは何もなかった。慣性を奪され、一切の動きを停止し、地面に放置された重い鉄球になったみたいに感じられた。それは決して悪い感覚ではなかったが。
行動したこと
高校生の時読んだ「ノルウェイの森」に始まり、村上春樹好きは今も続いています。
図書室でよく遭遇した同級生の女子に村上春樹の本を読んでいるというと、 「ちょっとエッチだよね」といようなことを言われて恥ずかしくなったことを覚えています。
この本にも期待通り、ちょっとエッチなシーンも出てきますね。
ちなみにその彼女は東大に進学して、海運業の超大手企業に就職された時に一度会いました。
私は地元で就職したので、品川のオープンカフェに連れて行ってもらいました。
「原油先物取引してないの?」
「先物とかなんか難しそうだな」
「そんなの簡単よ」
みたいな会話をしたような気がします。
それが私の株式投資のきっかけの一つになったのかも知れません。 私はコロナショック時の石油株で大損しましたが、 彼女は大儲けしたのだろうか。
それきり会ってはいませんが、今は億万長者になっているのだと妄想します。 その会社にももういないでしょうね、わかんないけど、同じところに留まってはいない、そんな雰囲気の方でした。
話がそれました。 私の人生は、小説のようにスムーズに行くかはわかりませんが、もうしばらく寝転んで日々を送ってみたいと思います。
そういえば、「やれやれ」はまだ出てきてないかも知れない。
まとめ
今のところ、とても面白い小説です。
ただ、タイトルがどうしても覚えられません。
モーニングノートに感想を書き出そうとするのですが、 「街」?「壁」?「とその」?「不確かな」? …毎回あやふやでどこがが思い出せなくなります。
まあ、その“あやふやさ”こそが、この物語の本質なのかもしれません。
ブログにOUTPUTしたから、流石に次は覚えているかな。
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