Google Workspaceでも使えました。

AIを使って音楽を作る時代が、いよいよ本格的にやってきました。「短いフレーズしか作れない」「曲の展開が不自然で飽きてしまう」といった悩みを抱えていた方に朗報です。Googleが新しく発表した音楽生成AI「Lyria 3 Pro(リリア・スリー・プロ)」は、なんと最長3分のフル楽曲を、プロ顔負けの高音質で生成できるようになりました
この記事では、Lyria 3 Proの驚くべき進化や便利な使い方、そして人気AI「Suno AI」との違いについて、専門用語をなるべく使わずにわかりやすく解説します。AIでの曲作りに興味がある方は、ぜひ参考にしてください!
1. Lyria 3 Proとは?衝撃的な進化のポイント
2026年3月25日、Google DeepMindは音楽生成AIの最新の最上位モデルである「Lyria 3 Pro」を発表しました
最大の特徴は、作れる曲の長さが「30秒から一気に3分に伸びた」ことです
| 比較項目 | Lyria 3 (従来モデル) | Lyria 3 Pro (最新モデル) |
| 最大の長さ | 30秒 | 180秒(3分) |
| 音質のレベル | 高音質 | 48kHz ステレオ(プロ水準のクリアな音質) |
| 曲の構成コントロール | お任せ(連続した生成) | 細かく指定可能(イントロ、サビなどを自由に配置) |
| 主な使い道 | 短い動画用、アイデア出し | フル楽曲の制作、動画用BGM、ビジネス利用 |
2. 曲の展開を自由に操る!便利な新機能
これまでのAIは、「曲の途中でどう盛り上がるか」はAIの運任せな部分がありました
セクションごとの細かな指定
「イントロ(導入)」「バース(Aメロ)」「コーラス(サビ)」「アウトロ(結び)」といった曲のパーツごとに、どんな楽器を使いたいか、どんな雰囲気にしたいかをテキストで指示できます
画像から音楽を作る機能(マルチモーダル)
テキストで指示を出すだけでなく、画像を入力して音楽を作ることもできます
3. プロも驚く圧倒的な「音の良さ」
Lyria 3 Proのもう一つの大きな魅力は、スタジオ録音に匹敵する音質の良さです。
48kHzステレオの高音質
Lyria 3 Proは、テレビ放送やプロの映像制作でも標準的に使われる「48kHzステレオ」という非常にクリアな音質で音楽を出力します
3分間ずっと自然な流れをキープ
長い曲をAIに作らせると、途中でテンポがおかしくなったり、突然まったく違う曲調になったりすることがよくありました。しかし、Lyria 3 Proは膨大な情報を同時に処理できる賢いシステムを備えており、最初から最後まで違和感のない、プロの作曲家が作ったような自然な展開を保つことができます
4. ライバル「Suno AI」との比較!どっちを選ぶべき?
音楽生成AIといえば、大人気の「Suno AI(スノ・エーアイ)」を思い浮かべる方も多いでしょう。最新版のSuno v5とLyria 3 Proには、それぞれ違った強みがあります
感情表現のSuno、安定感のLyria
Suno v5は、人間の歌声のリアルさや、感情を込めて歌い上げる表現力において非常に優れています
一方のLyria 3 Proは、音がとてもクリアで、3分間最後までノイズが乗らずに透明感のある綺麗な音質を保ちます
【結論】 キャッチーなメロディや感情豊かな歌を楽しみたいなら「Suno AI」、動画のBGMやビジネスの資料など、ノイズのない高品質な完成品を求めるなら「Lyria 3 Pro」を選ぶのがおすすめです
5. 音楽制作がもっと簡単になるGoogleの連携機能
Lyria 3 Proは、Googleが提供するさまざまなツールと繋がっており、さらに便利に使えます。
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ProducerAIでチャットしながら曲作り: Googleが提供する音楽制作ツール「ProducerAI」を使えば、チャットAIと相談しながら「もう少し低音を強くして」といった具合に、プロデューサー感覚で少しずつ曲を洗練させていくことができます
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AIがジャケット画像も作成: 音楽を作ると、Googleの高性能な画像生成AI「Nano Banana」が、その曲の雰囲気にぴったりのカバーアート(ジャケット画像)を自動で作ってくれる機能もあります
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動画のBGMも一瞬で: Google Vidsという動画作成ツールにも組み込まれており、プレゼン資料やPR動画を作りながら、その場で雰囲気に合ったBGMを作って追加することができます
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6. 安全性と気になる著作権について
AIが作った音楽が世の中に増えるにつれ、著作権の問題が心配されています。Googleは以下のような対策と課題に向き合っています。
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電子透かし「SynthID」: Lyria 3 Proで作られたすべての音楽には、人間の耳には聞こえない特殊な「透かし」が埋め込まれます
。これにより、後から「これはAIが作った曲だ」と見分けることができ、悪用を防ぐ工夫がされています。 -
著作権をめぐる課題: Googleは権利をクリアにしたデータでAIを学習させているとしていますが、一部のインディーズアーティストからは「自分たちの曲が無断で学習に使われた」としてアメリカで集団訴訟が起きています
。この問題は、AI音楽業界全体が今後クリアしていくべき大きな課題となっています。
7. 初心者向け!Lyria 3 Proで良い曲を作るコツ
いざ使い始めても、最初は思い通りの曲にならないかもしれません。より良い楽曲を作るための簡単なアドバイスをご紹介します。
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楽器やジャンルは英語で指定する
「落ち着いたピアノのヒップホップ」と日本語だけで書くより、「雨の日の午後をイメージした Lofi Hip-hop。メロウな piano、ゆったりとした drums」のように、重要なキーワードを英語で混ぜるほうが、AIが意図を正確に汲み取って本格的なサウンドにしてくれます。
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タグを使って構成をしっかり分ける
指示文(プロンプト)の中に、
[Intro](イントロ)、[Verse](Aメロ)、[Chorus](サビ)といったタグを書き込みます。そして「サビで一気にシンセサイザーを追加して盛り上げる」など、パーツごとに変化をつけることで、単調にならないドラマチックな3分間を作ることができます。
8. まとめ
Googleの「Lyria 3 Pro」は、3分という実用的な長さ、自由な展開のコントロール、そしてプロも納得のクリアな高音質を備えた、これからの時代のスタンダードになる音楽生成AIです。
音楽の知識がまったくない方でも、頭の中のイメージを言葉にするだけで、一瞬にして素晴らしい音楽が生まれます。皆さんもぜひ、Lyria 3 Proを使って自分のクリエイティビティを形にしてみてください!
よくある質問 (FAQ)
Q1. Lyria 3 Proで作れる曲の長さはどのくらいですか?
A1. 最長で3分間(180秒)の曲を作ることができます。以前のモデルは30秒まででしたが、大幅にパワーアップしました。映像制作などにもそのまま使える、クリアで高品質な音質(48kHzステレオ)で出力されます。
Q2. 曲の構成(イントロやサビなど)を細かく指定することはできますか?
A2. はい、可能です。AIへの指示文(プロンプト)の中で「イントロ」「Aメロ」「サビ」などの構成要素をタグ付けして個別に指定することで、起承転結のあるドラマチックな曲を作ることができます。
Q3. 歌声を入れたり、画像から音楽を作ったりすることはできますか?
A3. はい、ボーカル付きの曲も作れます。歌詞を自分で入力することも、AIにお任せして自動で作ってもらうことも可能です。また、写真や画像を読み込ませて、その雰囲気に合った音楽を作る機能も備わっています。
Q4. 著作権は大丈夫ですか?AIで作ったとバレますか?
A4. 生成された曲には「SynthID」という人間の耳には聞こえない電子透かしが必ず入るため、専用のツールを使えばAIで作ったものだと判別できるようになっています。また、特定の有名アーティストの声を完全に真似できないような安全対策もされています。
Q5. Lyria 3 Proはどこで使えますか?
A5. 現在は、Geminiアプリの有料プランをご利用の18歳以上のユーザー向けに提供されています。また、音楽制作ツールの「ProducerAI」や、動画作成ツールの「Google Vids」、企業・開発者向けのシステムなどを通じて、順次いろいろな場所で使えるようになっています。