メタバースは消え、、はいいすぎだけど、AIが出てすっかり影が薄くなってしまい・・・

「AIはただのバズワード?」元起業家が見抜いた本物と偽物の決定的違い〜なぜメタバースは消え、AIが残るのか
IT業界を見続けてきた人なら誰もが感じる既視感。Web2.0、ユビキタス、Web3.0、メタバース、NFT...定期的に現れては消えていく「バズワード」の数々1。そんな中で登場したAIに対して「またか」と冷めた目で見る人も少なくありません23。
しかし、元起業家として10年間経営に携わり、現在は大手IT企業でAI推進を担うハヤカワ五味さんは断言します。「今回のAIは本物だ」と2。
なぜ多くの人がAIを「ただのトレンド」だと勘違いするのか
バズワードの罠:具体的な製品があるかないかの違い
IT業界のバズワードは大きく2つに分類できます1。RPAやSaaS、クラウドのように「具体的な製品群がある」ものと、AIやDX、ビッグデータのように「具体的な製品群がない」ものです1。
後者の場合、経営者が「AIをやれ」と指示しても、その言葉の意味自体があやふやで、目的が置いてけぼりになってしまいがちです1。実際、ハヤカワさんが受ける相談の8割は「この作業ってAIで自動化できますか?」という、生成AI以前のDX系の内容だったといいます2。
「AI=翻訳ツール」という誤解
大手IT企業でさえ、入社当時のAI利用は翻訳が大半で、それ以外の用途ではほぼ誰も使っていませんでした2。画像や動画を生成して「おお、かっこいい」と盛り上がるものの、業務や事業、経営をどう変えるかという視点はなかったのです2。
メタバースが「飽きられた」理由、AIが「本物」である理由
メタバースの限界:技術的制約と心理的抵抗
メタバースが流行らない理由として、通信速度の遅さという技術的制約、一般層にとって高額なデバイス、仮想世界に対する人々の心理的抵抗感が挙げられます4。過去のセカンドライフの失敗も、多くの人に「また同じことが起きるのでは」という懸念を抱かせています4。
AIが本物である決定的な理由
一方、AIが本物である理由は、その根本的な設計の違いにあります。従来のITとは異なり、AIは難しい動作の理屈を考えずに、「こうすればこういう風に動く」ということだけわかればよいという特徴があります。
実際に、AIを使いこなす人と使えない人の間で、能力や効率の差が見えないところでどんどん広がっているという現実があります35。マッキンゼーの調査では、AI技術を積極的に活用している従業員は、そうでない従業員と比較して生産性が平均40%向上し、年収が15-30%増加しているという結果が報告されています6。
一ユーザーとして「触る」ことの重要性
ユーザー心理を理解する唯一の方法
技術の本質を見抜くには、一ユーザーの立場で実際に触ってみることが不可欠です。メタバースを実際に体験して「これはみんなすぐ飽きる」と確信したように、AIも最初は単なるバズワードだと思っていたものの、実際に触ってみて「今回は本物だ」と確信に変わりました。
開発者になる必要はない
重要なのは、開発側になる必要はないということです。利用者として追いついていれば十分で、最新技術に追いつくことが大切です7。AI進化のスピードは圧倒的で、新しい技術に触れる興奮と同時に、常に何かに追われる焦燥感を与えますが7、それでも使いこなしていかなければならない現実があります。
組織を変える「意外な第一歩」とは
「生成AI頑張るぞ担当」からの出発
ハヤカワさんが大手IT企業で取った第一歩は、肩書もない状態で「生成AI頑張るぞ担当」を自称することでした2。入社から半年くらいは"ほぼ一人"で、会社全体としての方針や導入設計を担う状況からのスタートでした2。
冷ややかな空気を変える地道な啓蒙活動
社内では「生成AIってすごいけど、結局仕事には使えないよね」「推進担当がまた来たけど、どうせ前と同じでしょ」という冷ややかな空気がありました2。
そこで重要だったのは、「生成AIの本質は自動化だけじゃない」「これからの時代、AIを前提に仕事をしないとまずい」ということを地道に共有していくことでした2。
AIを使いこなす人になるための実践的アプローチ
目的思考でAIを活用する
AIを使いこなす人は「何のためにAIを使うのか?」というゴールを明確にしています5。AIはあくまで目的達成の手段であり、ツールそのものが目的にはなりません5。
継続的な学習と適応
AIリテラシーとは、単にAIツールが使えるというだけでなく、AIの特性や限界を理解し、適切なユースケースを判断でき、エラーや異常値を見分けられる総合的な能力を指します6。
2024年の求人票の75%以上で「AIリテラシー」が必須または歓迎スキルとして記載されており6、これからの働き方において必須のスキルとなっています。
まとめ:バズワードと本物を見分ける目を養う
IT業界には定期的にバズワードが登場しますが8、その中で本物を見分けるには、実際にユーザーとして触ってみることが最も重要です9。メタバースは技術的制約と心理的抵抗により一時的なブームに終わりましたが4、AIは根本的に異なる設計思想を持つ本物の技術革新です9。
組織でAIを推進する際は、華々しいスタートよりも、地道な啓蒙活動と実践的な活用法の共有が重要です2。そして個人としては、開発者になる必要はなく、ユーザーとして最新技術に追いつき続けることが成功への道筋となるでしょう7。