レビュー

「Rakuten BIG」 クイックレビュー

 楽天モバイルは、9月30日に同社オリジナルスマートフォン「Rakuten BIG」を発売した。価格は6万9800円。

 本稿ではRakuten BIGのクイックインプレッションをお届けする。

本体

 Rakuten BIGは、以前に同社から発売された「Rakuten mini」とは打って変わって非常に大柄なボディとなった。もう少しコンパクトな「Rakuten Hand」と合わせて楽天モバイルのオリジナルスマホ3姉妹といったところだが、その中でも最もハイスペックなモデルがRakuten BIGだ。

 背面は光沢があり、光の反射で縦にラインが入るような加工がなされている。中央には楽天の「R」ロゴがプリントされ、FeliCaはその真上だ。

 2020年現在、市場に流通している中でも最大級の大きさである6.9インチのディスプレイということもあり、全長は174mmとかなり長い。片手操作はかなり厳しそうだが、本体右側面の音量ボタンと電源ボタンは適切な位置に配置されており、片手でさっと持って操作できる。

 重量という観点を除けば、ポケットから取り出して瞬時に通知を確認したいというときでも不便には感じない。

 Rakuten BIGは、画面内に指紋センサーを備える。認識速度は、常時表示をオフにしていたり、本体を机の上に置いて操作したりすると、ワンテンポ遅れる感があるが、体感的には、使い勝手を大きくスポイルするほどではないと思われる。しかし、立ち上がり速度を重視するユーザーは一度実機を試してみると良いだろう。

指紋センサーはだいたいこの辺

 本体底面にはUSB Type-C端子とスピーカー、microSDスロットが並ぶ。イヤホンジャックはないが、パッケージには3.5mmヘッドホンジャック-Type-Cの変換コネクターが同梱される。

 ただ、残念ながらスピーカーは底面のひとつのみ。大きなディスプレイで快適に動画やゲームを楽しめるだけにここはステレオスピーカーがほしかったところだ。

カメラ

 カメラは4眼レンズ。構成は64MP(広角)、8MP(超広角)、2MP(マクロ)に加えて2MPの深度測位センサーが備えられる。

メインカメラ
広角で撮影
※ガラスの反射あり

 デフォルトで複数のウォーターマークが用意されており、任意のテキストを入れることもできる。

左下にウォーターマーク

 また、インカメラはノッチやパンチホールではなく画面下に隠れている。非使用時でも、本体を傾けてみるとディスプレイ上部中央だけ微妙に表示色が違うので容易に位置が判別できる。

 このインカメラ、本体を縦に持って使っている分にはステータスバーがあるためさしたる問題はない。しかし横に向けると、Webサイトによってはカメラと表示が被る場合があるり、文字と被ると下の写真のようにモザイク状になり、判読しづらくなる。

「さ」がモザイクっぽくボケる

 もっとも、インカメラのサイズ自体はそこまで大きくないため、使用に支障をきたすほどではないと思われるが、気になる人は店頭などでチェックしたほうが良い。

大きいスマホ好きの楽天モバイルユーザーに

 フォルダブルスマホなどを除いては、現状で最大級のディスプレイを持つこともあり、Webブラウジングは実に快適だ。チップセットにSnapdragon 765G 5G、6GBのメモリーを搭載しており、ゲームで遊ぶ分にも問題ないスペックを備える。

ホーム画面
ニュース
通知領域
設定
アプリドロワー

 純正のホームアプリはシンプルな作りで実にすっきりした印象。左にスクロールするとインフォシークのニュースが表示できるようになっており、ちょっとした時間つぶしに便利そうだ。

常時表示の時計
これはmicroSDスロットだ

 Rakuten BIGは、物理SIMに対応せずeSIMのみとなる。そのため、現状では楽天モバイルユーザー以外は少々手を出しにくい感は否めない。が、「究極の性能は求めないけど。大画面で快適なスマホが欲しい」という楽天モバイルユーザーは一度検討してみる価値があるのではないだろうか。

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