ニュース
BBSSによるサードパーティのアプリストア「あっぷアリーナ!」が登場、まずはiPhone向けに
2026年3月31日 12:28
BBSSは31日、iPhone(iOS)向けのアプリストア「あっぷアリーナ!」の提供を開始した。ダウンロード数のランキングではなく、ユーザーが本当に面白いと感じるゲームに出会える「発見型プラットフォーム」と銘打つ。
ストア内では、専門編集チームによるゲームの深掘り解説記事が定期配信されるほか、課金決済額の5%をポイント還元する。また、ダウンロードなしでゲームを15分間試遊できるクラウド型の試遊体験も用意されている。
同社代表取締役社長兼CEOの本多晋弥氏によると、現在ユーザーがアプリを購入する環境では、ダウンロード数を元にしたランキングが重視される傾向にあるという。200万を超えるアプリのなかで、ユーザー数が多いものがランクインされる傾向が多いと分析。一方、ユーザー母体を持たないインディーゲームでは、上位にランクインすることが難しく、大々的な広告が打てないため、ユーザーに出会える機会が少ないと指摘する。
同ストアでは、日本市場に特化したゲーム中心のアプリストアとして立ち上げられる。大塚角満氏を編集長に置いたあっぷアリーナ!ゲーム編集部により、ゲームの内容に踏み込んだ記事を配信される。ゲームメディアや有識者、インフルエンサーを交えたコンテンツも制作されるという。
また、15分間の試遊体験については「最近のゲームは、数GBあり『試しにくい』状況にある」とし、ゲームのさわり部分だけクラウドゲーミングとして体験できる機能を用意する。
なお、Android版も開発を進めており、5月1日に提供が開始される。
導入方法と具体的な機能
「あっぷアリーナ!」は、アプリストアではあるがiOSの「AppStore」やAndroidの「Google Play」とは異なり、OSのメーカーではないサードパーティ製のアプリストアだ。OSに内蔵されているわけではないので、導入にはまずストア本体のダウンロードから始まる。
2025年12月に施行された「スマホ新法」では、アプリストアをサードパーティにも開放するようOS提供元に促しており、「あっぷアリーナ!」の導入においても、正規の方法でダウンロードできる。
アプリ本体は、「あっぷアリーナ!」のWebサイトなどに設置されているリンクにアクセスするとストア本体のダウンロードが始まる。その後、iOSの設定画面で設定を行うことで、「あっぷアリーナ!」経由でアプリがダウンロードできる。
「あっぷアリーナ!」のストア内では、アプリストアとしてアプリをダウンロードできる機能と、同社編集部が手がける配信アプリの記事、インストールアプリの更新機能、ポイント還元の情報などが掲載されている。
画面下部のストアタブをタップすると、既存のアプリストアと同じようにさまざまなアプリが登場する。対象のゲームでは、15分間ゲームを試遊できる「クラウド上でプレイ」項目があり、ゲームをダウンロードせずに試遊できる。このほか、「パズル」や「カジノ」などカテゴライズされたゲーム一覧や、配信されたばかりの新着ゲーム情報などが掲載されている。
開発者がゲームを配信する場合はどうか。アプリの配信は、同社が今回提携する「Aptoide」の開発者コンソール「Aptoide Connect」を通じて行われる。開発者は、「Aptoide Connect」にデベロッパーとしての登録申請を行うと、Aptoideで審査が実施される。審査を通過すると、配信用のSDKがダウンロードできるようになり、このSDKをゲームに実装すると、Aptoide Connectにゲームが登録できるようになる。登録されたゲームは、Aptoideでの審査を経て、「あっぷアリーナ!」で配信される。
R&D本部長の橋本雅斗氏は、SDKについて「SDKの実装は、課金周りの組み換えだけで済むため、最短で数日、Q&Aを含めても2〜3週間で完了できる」と説明する。
岡田結実と武田真治が体験
発表会には、タレントの岡田結実と武田真治が登場。リリースされたばかりの「あっぷアリーナ!」を早速体験した。
ゲームのプレイ頻度について、岡田は「子育て中の空き時間によくゲームをする」とコメント。対して武田は「これまでしてこなかった。娘がゲームをする世代になっていくので詳しくなりたい」と話した。
アプリストアを見た岡田は「カテゴリーに『キッズ&家族』や『パズル』などがあってわかりやすい。面白そうなゲームの記事があるのがすごくいい」と話す。一方、武田は早くもクラウド上で試遊しており「説明書なしで直感的に遊べる……」とゲームに集中してしまう様子がみえた。この15分間の試遊体験について岡田は「ダウンロードして『思ってたのと違った』という失敗がなくなるのはありがたい」とコメント。武田氏も「筋トレのセット間のインターバルに15分だけぱっと遊ぶのにちょうどいい」とアピールした。
日本のインディーコンテンツを世界展開する場所として
「あっぷアリーナ!」の開発と運営にあたり、先述の通りポルトガルのAptoideとパートナー契約を結び、グローバル展開を見据えた連携として進めていくと本多氏は説明する。
来日したAptoide(アプトイド)の共同創業者兼COOであるアルヴァロ・ピント(Alvaro Amorim Pinto)氏は、日本市場を「世界でも創造性が高く影響力のあるゲーム市場のひとつ」と評価。「あっぷアリーナ!」を「プレイヤーにより多くの選択肢を提供し、同時にデベロッパーに新たな機会を提供するもの」とし、サードパーティ製のアプリストアがユーザーと開発者双方にメリットがあるものと話した。
BBSS本多氏は、アプリゲーム市場の現況を「レコメンドモデルへの移行」と「キュレーションの重要性」、「グローバルストアの増加」と分析する。
既存のストアでもランキング偏重から、レコメンド型のコンテンツを載せる動きが出てきており、「あっぷアリーナ!」でも独自の編集部を通じて新しいレコメンドの出し方を追求する。
また、日本でも2025年12月に、サードパーティがアプリストアに参入しやすくなる法律「スマホ新法」が施行された。「あっぷアリーナ!」もこの新法により参入できるようになったが、同時に海外のサードパーティストアも日本に参入できる環境が整ったということ。本多氏は「遅れることなく『日本、ゲームに特化した』という点でいち早く市場のユーザーと開発者に活用してもらえるようにしたい」と参入の意義を語った。
本多氏は、BBSSがソフトバンクグループの一員であることを挙げ、「ソフトバンクの創業者 孫正義氏が秋葉原でカセットテープに入ったゲームソフトをショップに販売するために立ち上げた」とソフトバンクの成り立ちを語る。「ソフトウェアを流通させる」という祖業のDNAがBBSSの根幹にも組み込まれていると指摘。「ゲーム業界という新たな領域ではあるが」と前置きをしながらも、「知的財産(IP)を創出できる場所として、インディーズクリエイターが新しくゲームを発表できる場所として、『あっぷアリーナ!』を大きく育てていくことは、我々の使命」とコメント。今後さまざまなゲームベンダー、ゲームアプリを流通させると意気込みを見せた。
【追記】
2026/03/31 14:39 具体的な導入方法と機能説明を追記
2026/03/31 18:17 「岡田結実と武田真治が体験」と「日本のインディーコンテンツを世界展開する場所として」を追記

































