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「Google マップ」が大幅アップデート、Geminiと融合
2026年3月12日 23:53
米グーグル(Google)は、地図サービス「Google マップ」において、生成 AI モデル「Gemini」を活用した大幅なアップデートを発表した。
今回のアップデートでは、対話形式で場所の探索や計画立案ができる「Ask Maps」の導入などに加え、ナビゲーション機能では過去10年で最大規模の刷新になるという。
これらのアップデートにより、Google マップは単なる経路検索ツールから、日常の探索や移動をAIがパーソナルにサポートするプラットフォームへと進化を遂げる。
対話で最適な場所を提案する「Ask Maps」
「Ask Maps」は、従来の検索ウィンドウでは難しかった複雑な質問に対し、AIが対話形式で回答する新機能。
例えば「コーヒーを買うのに行列に並ばずスマホを充電できる場所は?」や「今夜プレーできる夜間照明付きの公共テニスコートは?」といった特定の条件を含んだ質問に対し、地図上の情報やユーザーレビューを分析して最適な選択肢を提示する。
世界3億件以上の場所に関するデータと、5億人以上のコントリビューター(投稿者)によるクチコミの活用によって実現するという。
グランドキャニオンなどの旅行計画を相談すれば、所要時間だけでなく、隠れたハイキングコースや無料チケットの入手方法といった「リアルな声」に基づいたアドバイスも得られる。
回答はユーザーの好みに合わせてパーソナライズされる。たとえば、普段からヴィーガン料理を好むユーザーが「友人4人で19時に集まれる居心地の良い店」と問うと、過去の検索や保存履歴を反映し、ヴィーガンの選択肢がある中間地点のスポットが優先的に提案される。提案された場所は、そのまま予約やリストへの保存、友人へ共有できる。
10年ぶりの大規模刷新「Immersive Navigation」
ナビゲーション体験もGeminiの活用によって進化し、「Immersive Navigation(イマーシブ・ナビゲーション)」として提供される。
Geminiがストリートビューや航空写真の膨大な画像を分析することで、建物、高架、地形などが鮮明な3Dビューで描画される。
走行中は車線、横断歩道、信号機、一時停止標識といった道路の詳細が強調表示され、複雑な交差点や合流でも迷わずに運転できるようサポートされる。
地図のズーム機能や建物の透過表示により、先の展開を把握しやすくなるほか、音声ガイダンスも「次の出口を過ぎて、その次のイリノイ43サウス方面へ」といった、友人が隣で案内しているような自然な表現に更新される。
ルート選択時には「時間はかかるが渋滞が少ない」「有料道路を使うが速い」といったルート間のトレードオフが提示されるようになる。
目的地に近づくと建物の入り口や近隣の駐車場が強調表示され、ストリートビューと連動して最終的な到着までをスムーズに導く。
展開時期と対象デバイス
「Ask Maps」は、米国とインドのAndroidおよびiOS版で順次提供が開始される。デスクトップ版も近日中に提供される予定。
「Immersive Navigation」は、米国で即日、提供が開始されており、今後数カ月かけて対象のAndroid/iOSデバイス、CarPlay、Android Autoへと拡大される。



