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Apple Watchで「心房細動の履歴」、日本で利用可能に

 アップル(Apple)は、「Apple Watch」を使い、心房細動の履歴を参照できる機能について、日本でも提供を開始した。心房細動と診断されたユーザーに向けて提供される。

 心房細動(AFib)は、心臓の心房と心室の拍動が同期しなくなった場合に発生するという症状。発症しても自覚しない人もいれば、息切れや動悸などを感じる人もいる。

 心房細動を放置すると脳卒中につながる恐れがあるとされており、今回、日本での提供にあたり、心房細動履歴機能は厚生労働省から管理医療機器(家庭用心拍数モニタプログラム)として承認されている。

 利用できるのは、医師から心房細動の診断を受けたユーザー。22歳未満のユーザーの利用は想定されていない。なお、「心房細動履歴」をONにすると、自動的に「不規則な心拍の通知」がオフにになる。

 利用できるのは、Apple Watch Series 4以降、Apple Watch Ultraシリーズ、Apple Watch SEシリーズとなっている。

利用方法

 iPhoneとApple Watchのソフトウェアを最新バージョン(iOS 17.0以降とwatchOS 10.0以降)にし、Apple Watchを1週間のうち5日間、1日12時間以上、着用する必要がある。また、Apple Watchで心拍数と手首検出を有効にしておく。

 iPhoneのヘルスケアアプリで「ブラウズ」→「心臓」→「心房細動履歴」の設定で「使用開始」を選ぶ。その後、生年月日を入力し、医師からの診断があることを示した後、「続ける」を選ぶ。

 心房細動へ影響を与える要因として、エクササイズ時間、睡眠、体重、飲酒量、マインドフル時間が表示される。ワークアウトや睡眠、瞑想する際にApple Watchをつけていれば、自動的に記録される。

 ユーザーには毎週、通知され、心房細動の兆候を示した頻度が最も高い曜日と時間帯がハイライトとして表示される。ハイライトは、Apple Watch着用から6週間を経ると表示されるようになる。

 医師との会話に役立つよう、心房細動と生活習慣要因の履歴が記されたPDFをダウンロードできるようになる。