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ドコモ、通信品質改善で「d払い」など活用スタート

 NTTドコモは2日、通信品質の改善に関する説明会を開催し、スマホ決済「d払い」などのデータの活用を一部で開始したと発表した。

 同社では、品質改善の一環として、これまでにスピードテスト用のアプリを用いるほか、SNS上のユーザーの声を大規模言語モデル(LLM)で解析するといった対策を実施してきた。

 これまでの対策に加え、新たな取組みとして、決済アプリの活用が一部で始まった。具体的にはd払いのコードが表示されるまでの時間を計測。これをサーバー側で保持して、どの場所でどういう品質になっているか、可視化してピンポイントでの品質改善をはかる。d払いの使い勝手改善のために保持されていたデータで、今回、エリア品質改善にも活用されることになった。まずは可視化から着手されており、品質改善への反映はこれからになる。

 今後は、動画視聴、Webブラウジングのデータも用いて、体感での品質が劣化している場所をいち早く発見できるようにする。