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ソフトバンクが成層圏からの5G通信試験に成功、ルワンダ政府と協力

 ソフトバンクは、成層圏を飛行する無人航空機に搭載された5G対応ペイロード(通信機器)と地上のスマートフォンとの間での5G通信試験に成功した。

 試験はルワンダ政府と共同で行われ、ルワンダの領空で実施された。試験では、ソフトバンクが開発したペイロードは成層圏の高度最大16.9kmにおいて73分間連続して5G通信を提供。使用されたスマートフォンは一般的な5Gスマートフォンで、実験ではルワンダの試験場と日本との間でビデオ通話を実現した。

ソフトバンクが開発したペイロード

 本試験は2020年7月に締結された、ソフトバンク子会社HAPSモバイル(現在はソフトバンクに吸収)とルワンダICTイノベーション省との覚書に基づくもの。本試験の結果を受け、ソフトバンクとルワンダ政府は、ルワンダなどのアフリカ地域におけるHAPS(成層圏通信プラットフォーム)の活用の可能性と商用化に向けた研究に取り組む予定だという。